“パワハラ”香川氏解任 植草歩がコメント
空手の東京五輪日本代表に内定している植草歩選手(28)が、全日本空手道連盟の香川政夫強化委員長から、練習中に竹刀で顔面を突かれるなどのパワハラを訴えた問題で、連盟は9日に理事会を行い、香川氏の強化委員長と理事の職を解任。
これを受け、植草選手がコメントを発表しました。
--以下、コメント全文--
この度は、全日本空手道連盟の皆様のご尽力により迅速にご対応いただき感謝しております。また多くの応援メッセージや同じような体験をされた方からも励ましのお手紙等をいただきました。これらのメッセージは私の支えになっております。本当にありがとうございます。
人それぞれ立場も違えば感じ方も異なるので、空手界の一部で起こっている私への批判等も覚悟の上で精一杯勇気をもって行動しました。学生時代から師範の下で指導を受け、同じ目標に向かってやってきたつもりですが、ある時から、師範の思い描く道と私が求めていく道が変わっていき、衝突が多くなりました。そんな中でもコミュニケーションをとることを心掛けていましたが、理解されず苦しい思いをすることが多くなっていきました。
選手と指導者は立場が異なるので、考え方に違いが生じることは当然かもしれませんが、その前提として、選手と指導者がお互いを尊重しあえる風通しのいい環境がスポーツには必要だと思います。今回の結果がその一歩となることを強く望んでいます。
私は東京オリンピックで優勝する為に引き続き努力していきます。また、これからも多くの方に空手が楽しい競技ということを伝えていきます。「最高の舞台で最高の笑顔を」を目標に、そして周りの人にも笑顔を与えられる存在になります。
今後とも皆様からのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
令和3年4月9日
植草歩