西武・東野が自主退団 引退後は野球と決別
プロ野球・西武は18日、育成契約の東野葵投手(24)から自主退団の申し入れがあったと発表しました。
東野投手は日本経済大学を経て、2018年に育成ドラフト1位で西武に入団。これまでに一軍登板はなく、去年から痛めていた肘の症状悪化を受けて引退を決意したということです。東野投手は今後について、「野球とは違った道に進む」としています。
【東野投手と西武・渡辺久信ゼネラルマネジャーのコメント】
■東野葵投手
このたび、わたくし東野葵は埼玉西武ライオンズを退団して、野球とは違った道に進むことにいたしました。応援していただいたファンの皆さま、今季の契約を結んでいただいた球団には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
昨年の春季キャンプで肘の靭帯を損傷し、昨シーズン中に復帰してからも肘を庇うように投げる日々でした。今年は育成で迎えた3年目のシーズンでしたが、自主トレ中に再び肘を痛め、さらにキャンプ中に痛みが増し、症状が悪化してしまい、自分の靭帯の状態を踏まえ、引退を決意した次第です。
一番の思い出は1年目、鎌ケ谷での北海道日本ハム戦で初勝利を挙げられたことです。投げ合った相手は斎藤佑樹さんでした。
一軍で活躍することはできませんでしたが、ファンの皆さまには計り知れないくらい感謝しています。苦しい時でも温かいメッセージをいただき、いつも頑張ろうという気持ちになれました。これまで本当にありがとうございました。
■渡辺久信ゼネラルマネジャー
当球団としては、退団を慰留しましたが本人の意思が強かったため、受け入れることとしました。
東野にとって2年目の昨シーズンはファームでの成績も向上し、彼の将来を非常に楽しみにしていましたので、大変残念に思います。球団としても手術を勧める中で、本人は最終的には保存療法を選択しましたが、左肘の痛みがなかなか取れず苦しかったと思います。
ライオンズで過ごした約2年半の経験を活かして、次のステージで輝いてくれることを願っています。