服部勇馬 五輪同コースのハーフ大会へ決意
東京五輪と同じ札幌のマラソンコースで行われる「札幌チャレンジハーフマラソン2021」(5月5日・札幌)の開催が、19日に発表されました。
大会にエントリーした五輪代表内定の服部勇馬選手(27・トヨタ自動車)が日本テレビの取材に応じ、「五輪に向けた重要な一戦。しっかりコースを見るということが一番。そのコースでしっかり2周走り切れるかどうか、走りきるイメージでハーフマラソンを走って行きたい」と決意を語りました。
■「複雑な思い」内定からコロナ禍
五輪代表が内定したマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)から約1年半がたち「MGCで決まってから五輪のマラソンコースが札幌に変わり、コロナウイルスの感染拡大が広がって、いろいろな思いの中で競技をできるというのは大変貴重な経験をさせてもらえていると思う反面、(延期で)五輪の舞台に立っていないという複雑な思いの中で1年半やってきた。その1年半の中で僕自身成長できていると感じることもたくさんあるし、五輪の舞台で素晴らしい結果を出したいという思いで今も練習を続けている」と現在の心境を明かしました。
■スピード強化で成長実感
代表内定後はスピードの強化に重点を置いてきたという服部選手は、「1万メートルの自己ベストも更新できたし、培ったスピードをマラソンにうまく置き換えてレースすることができれば、やってきたことが結果に結びつくと思う。スピードに対する恐怖心や壁を取り払うことができた」と成長した部分をあげました。
■「夢の舞台」東京五輪へ
札幌のマラソンコースはジョギング程度で走ったといい、「カーブが多く集団で走る時は転倒や足への負担もある。他のロードに比べ知らず知らずのうちに疲労は蓄積されているのかなと思う」と印象を語り、「マラソンペースと同等なペースで走ることで、体にどういう影響があるのか、コース・体のチェックも含め、全て五輪に向けていい方向に持って行けるようなレースにしたい。他の外国人選手よりもアドバンテージを持てるような大会にしたい」と東京五輪を見据えました。
初出場となる東京五輪に向けては「僕自身が夢に描いた最初の舞台。その夢の舞台で結果が出せるように、そして周りの方々へその姿を見て感動していただけるような走りをしたい」と意気込みを語りました。