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内村航平…単独インタビュー“五輪へ秘策”

2021年4月19日 20:06
内村航平…単独インタビュー“五輪へ秘策”

18日、東京五輪の選考を兼ねた体操の全日本選手権が行われ、4度目の五輪を目指す32歳・内村航平選手(ジョイカル)が出場しました。

1種目に専念した鉄棒では、大技「ブレットシュナイダー」を成功させるなど、圧巻の演技で世界選手権の金メダルスコアを超える15.466の高得点をマーク。東京五輪出場へ大きく前進しました。

試合後には日本テレビの単独インタビューに応じてくれた内村選手。

「取りあえず2日間(予選・決勝)終わって、ミスなく終わってほっとしている。でも反省も出てきています」と、高得点にもかかわらず、着地の精度など反省点を口にしました。

内村選手の狙う東京五輪の出場枠は最大2枠とかなりの狭き門。ミスが許されない厳しい選考レースについて、「(面白さと怖さ)半々ですかね。でも面白みの方がちょっと勝っている。あの場で競技できることは、練習ではあの雰囲気は味わえない。やっぱ面白いですよね。普段感じられない緊張感を感じられるのは。その中でうまくいけば練習の時よりも喜びは倍以上になる」

リオ五輪以降は度重なるケガに苦しみ、苦い経験もしている内村選手。東京五輪について今の心境を伺いました。

――2年前の全日本選手権では「(五輪出場は)夢物語」と言っていたが、現在は

「意外と意識しなくなった。(五輪が)近づくほど意識しなくなりました」

――それはいいことか

「いいことだと思います。あと3演技やらなきゃいけない。やる前から(五輪へ)行く行かないを考えるよりかは、やるべきことをやってから」

――新たな境地

「そうですね。五輪に対してはフラットな感情」

鉄棒1種目で4度目の五輪出場を目指す内村選手。五輪で金メダルを獲得するための新たな“武器”についても語ってくれました。

「(離れ技を)連続でやっていかなきゃいけない。今回(全日本選手権)やろうとしていたが、間に合わなかった。今回、試合でミスなくできたので、NHK杯でやる可能性もあるし、このままいく可能性もある」

さらに難しい演技構成を視野に入れているという内村選手。五輪選考レースは残り2大会で3回演技を行います。5月のNHK杯ではさらなる進化を見せてくれるかもしれません。