イニエスタ、神戸と契約2年延長 会見全文
37歳の誕生日でもある5月11日、アンドレス・イニエスタ選手の会見が行われ、ヴィッセル神戸と新たに2年間の契約を延長することが発表されました。
※以下、イニエスタ選手の会見全文です。
コンニチハ。3年前、ここ東京でエキサイティングなプロジェクトを発表しました。当時もお伝えしたように、この新たな挑戦は私と私の家族にとって本当に大きな一歩でした。
(楽天の)三木谷会長がこのプロジェクトを主導するにあたって、私を信頼してくださったこと、そして3年たった今、変わらず信頼をしてくださっていることに本当に感謝しています。
この3年間、苦しく大変な時期もありましたが、ともに乗り越えてきました。また同時にクラブ史上初のタイトル(2020年天皇杯)、ACLへの出場だったり、ともに歴史も築いてこられたと思っています。
ヴィッセル神戸の関係者、チームメート、ファンの皆さま、愛情とリスペクトを持って、自分をこのファミリーの一員として迎え入れてくれたことに本当に感謝しています。
今日は私にとって非常に特別な日で、このプロジェクトにこれから引き続き関わっていけることに本当に大きなモチベーションを感じています。自分にとって、周りから信頼を感じられていますし、大切にしてもらえていると感じることが何より大事なことです。
この新たに始まる挑戦はまだまだ続きますが、自分が3年前、ここに来た時に感じた熱い思いと同じ思いで、この挑戦に挑み続けたいと思っています。
本当にこれからまた2年間、このプロジェクトに関わり続けられることにワクワクしています。
そして私と私の家族を代表して神戸、そして日本の皆さんにも感謝を申し上げたいです。愛情とリスペクトを持って、皆さんがおもてなしをしてくださったことで、この場所が第2の故郷になりました。
最後に、今大変な時期をみんなが過ごしていると思いますが、これまでも皆さんが出してきた同じエネルギーを持って、この困難をともに乗り越えていければと思っています。アリガトウゴザイマス。
Q.今回契約延長を決めた理由と、今後成し遂げたいことは
自分にとって一番大事だったのは信頼してもらえている、大切にしてもらえていると感じられたことが、今回延長する上で最も重要でした。
それと合わせて自分がまだモチベーションとワクワクを感じられている。ヴィッセル神戸のために自分のベストを出すモチベーションを感じ続けていることも重要でした。
ここからは自分のコンディションを落とさずチームのためにより貢献できるよう、日々頑張っていきたいと思います。そのために今後過ごしていきたいです。
Q.今後ヴィッセル神戸や日本サッカー界に何を残していきたいと思いますか?
自分に残せるものは、全力で、ピッチで表現したものを今後、ファンの皆さんやメディアの皆さんに語り継いでもらえるようなプレーを、ピッチで表現して残していきたいです。
自分のモチベーションはピッチで自分にできる最高のプレーをすることで、そのために日々のトレーニングを続けていますし、これからも長く続けられればと思っています。
ここからヴィッセル神戸をさらに強いチームにするために挑戦は続きますが、自分は、小さい目標にはモチベーションを感じません。大きな目標を勝ち取りたい性格なので、そのためにチームを高みに連れて行くための貢献をできる限りしていきたいと思っています。
そして神戸のファン、日本のサッカーファンの皆さんにも改めて。自分を歓迎してくれて感謝しています。皆さんが示してくれた応援や気持ちに応えなければならないとヒシヒシと感じていますし、今後も努力を続けていきたいです。
Q.現役最後の地が神戸になる可能性はありますか?
いつまでもサッカー選手としてピッチでプレーし続けることはできません。いつか終わりは来るものです。
ただ自分はこのプロジェクトを始める時に、自分と家族は大きな一歩を踏んで、プロジェクトのために大きなモチベーションを感じてやってきました。これからもやっていきたいと感じています。
その中で自分のサッカー選手としてのキャリアをここで最後まで続けていきたいと思っていますし、サッカー選手としてだけでなく、このクラブとはいろいろな形で関わり続けていきたいと思っています。それが私の希望です。
3年前、本当に大きな意欲とモチベーションを感じてこのプロジェクトに関わりました。それは今も感じています。ただそのモチベーションが薄れてきたと感じた時には、多分それを最初に言うと思います。ただそれまではピッチでこのクラブに関わっていきたいと思います。その意欲を持って取り組んでいきたいです。
(C)VISSEL KOBE