張本 五輪前最後の実戦で万全の仕上がり
2日、卓球の東京五輪代表(シングルス・団体)に内定している卓球の張本智和選手が、東京五輪前最後の実戦となる「2021卓球NIPPONドリームマッチ」に出場しました。
張本選手にとっては3月のWTT中東シリーズ・スターコンテンダー ドーハ大会(3月6日~13日)以来の実戦となった今大会。
男子ダブルスでは同じく東京五輪代表の水谷隼選手とペアを組み、神巧也選手・篠塚大登選手ペアと対戦。得意のチキータやカウンターを駆使し、終始相手を攻め立てると、1ゲームを失ったものの、この試合に勝利します。
続いて行われたシングルスでは、全日本卓球選手権大会(1月・丸善インテックスアリーナ大阪)で敗れた及川瑞基選手と対戦。
第1ゲームでは攻守ともに安定したプレーを見せると、最後は得意のバックハンドで得点し、1ゲームを先取します。
勢いに乗ったかに見えた張本選手でしたが、第2・第3ゲームでは及川選手の多彩なプレーに翻弄され、ゲームカウント1対2とリードを許す展開に。
それでも崩れなかった張本選手はレシーブからも積極的に攻め主導権を握ると、ラリーでも強烈なショットを連発。第4・第5ゲームを連続で奪い逆転します。
しかし第6ゲームを奪われ、ゲームカウント3対3で迎えた最終ゲーム。観客からこの日一番の拍手が起こるなか、プレーの精度を上げていく張本選手はラリーでも相手を圧倒。最終ゲームは、相手をわずか4点に抑え、ゲームカウント4対3で勝利。全日本選手権のリベンジを果たしました。
この日、ダブルス・シングルスともに勝利し、東京五輪前最後の実戦の場で万全の仕上がりを見せた張本選手は、試合後「本番の五輪でもいいプレーをして金メダル2つ取れるように頑張ります」と、東京五輪に向け意気込みを語りました。
写真:YUTAKA/アフロスポーツ