「全種目メダル期待」バド桃田らが決意表明
東京五輪で全種目においてメダル獲得が期待されるバドミントン日本代表。開会式まで15日に迫った8日、男子エースの桃田賢斗選手らがオンライン取材に応じました。
◇男子シングルス・桃田賢斗選手(26)「金メダルを目指して」
桃田選手は世界選手権やツアーファイナルズ、全英オープンなど、数々のタイトルを獲得してきました。世界ランキング1位で迎える初めての五輪で目指すのは金メダルです。
「いろいろなことを経験してきましたし、お世話になった福島県でも震災から10年という節目で、復興五輪に向けて感謝の気持ちを忘れず全力でプレーして、みなさんに勇気、元気を今度は自分が返せるように頑張っていきたい。出るからには金メダルを目指して頑張っていきたい。そうではなくてもみなさんの心に残る熱いプレーを、最後まで諦めない全力プレーをできたら結果はついてくると思うので、自分を信じて頑張っていきたい。応援よろしくお願いします」
また、プレーを通して次世代に伝えたい思いを明かしました。
「がむしゃらに頑張っている姿が格好いい部分だと思うし、どんな格好でもいいので、泥臭く1点に執着して貪欲に勝ちにいく姿を見せることが一番格好いいと思う。形は気にせず自分らしくプレーできたらいい」
◇女子シングルス・奥原希望選手(26)「リオ五輪の悔しい思いを晴らしたい」
奥原選手は初出場した2016年のリオ五輪で銅メダルを獲得。2021年の全英オープンで自身2度目の優勝を飾るなど、世界ランキング3位で東京五輪を迎えます。
「5年前のリオ五輪での悔しい思いをしっかり晴らしたいと意気込んでこの5年を生活してきた。一番高いところに立って、君が代を流して、みんなで歌えるのが一番大きな目標。新型コロナウイルスでたくさんの人が苦しんで、全世界が揺れ動いて、生活が全く変わってしまった人たちもいる中で、私たちアスリートは自分のプレーをする場を用意してもらえたのはすごくありがたいこと。そこに対しての思いを忘れずに、私らしい気持ちの強い、最後まで諦めないプレーはしっかり届けたい」
◇女子シングルス・山口茜選手(24)「いつも通り自分らしく楽しんでプレーするのが一番」
2016年のリオ五輪に19歳で出場した山口選手。しかし準々決勝で奥原選手との日本勢対決に敗れ、悔し涙を流しました。
それでも2017年にツアーファイナルズで初優勝するなど、2018年にはシングルスで日本勢初となる世界ランキング1位に浮上。現在も5位で上位に位置し、リオ五輪以上の成績を目指します。
「前回のリオ五輪はベスト8で、5位入賞ということで、それ以上のものを出せれば4、5年間の成長を実感できると考えている。そのためにはいつも通り自分らしく楽しんでプレーするのが一番。勇気、元気、『あした頑張ろう』と思うプレーを見せられれば、スポーツにも意味があると思うので、元気を与えられるプレーをしたい」
◇女子ダブルス・福島由紀選手(28)/廣田彩花選手(26)「パートナーを信じて、自分を信じて」
福島選手と廣田選手の“フクヒロペア”は、2017年の世界選手権から3年連続で銀メダルを獲得。2020年の全英オープンでは初優勝を飾り、世界ランキング1位で東京五輪に臨みます。
福島選手
「プレッシャーは全くなくて、むしろどういう大会になるか楽しみの方が大きい。目標は金メダル。自分たちがずっと意識している一戦一戦という気持ちは変わらない。2人らしく楽しんでプレーしたい」
廣田選手
「自国開催の五輪に出られるのは本当に光栄なこと。その舞台を2人で楽しんで、粘って粘って、最後まで諦めない姿をお見せできたら。いろいろなことがあって、五輪の出場権を勝ち取ってその場に立てる。一番はパートナーを信じて、自分を信じてやることを大事にしたい。2人でずっとやってきたので、そこはお互いを信じてやるだけ」
◇女子ダブルス・永原和可那選手(25)/松本麻佑選手(25)「“ナガマツ”らしいプレーを全開に」
永原選手と松本選手の“ナガマツペア”は、2018年と2019年の世界選手権を連覇。全英オープンでも2021年に初優勝を飾るなど、フクヒロペアに次ぐ世界ランキング2位につけています。
永原選手
「五輪の舞台に立つのはいまだに想像できない。テレビの向こう側で見ていたので、憧れの舞台。2人の目標は東京五輪で金メダルを取ること。1つずつ今までやってきたことをコートの中で表現して、みなさんに届けられるプレーをしたい。“ナガマツ”らしいプレーを全開に出していけたらと思う」
松本選手
「2018年の世界選手権で優勝してから、自分たちの目指すべき目標が東京五輪になった。今は冷静にプレーできているけど、本番はどうなるかわからないので、どんなことが起きても2人で支え合いながら戦っていけたらと思う」
◇男子ダブルス・遠藤大由選手(34)/渡辺勇大選手(24)「金メダル2つを目指してプレーしたい」
年齢10歳差の遠藤選手と渡辺選手のペアは、2020年と2021年の全英オープンで連覇を果たすなど、世界ランキング4位につけています。
渡辺選手は男子ダブルスに加え、東野有紗選手との混合ダブルスにも出場。2種目でのメダル獲得に期待がかかります。
渡辺選手
「2種目やることが不可能ではないと証明したいし、僕の後輩とか、次につながる世代にいろいろな可能性を見せたい。金メダル2つを目指してプレーしたいと思う」
遠藤選手
「金メダルを目指してやっていく。そのためにまず自分たちのプレーをすることが大事。最後まで諦めずにプレーします」
写真:日刊スポーツ/アフロ
写真:AFP/アフロ
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