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エース上野 39歳誕生日はサヨナラ勝利

2021年7月22日 17:04

【東京五輪、7月22日、福島県営あづま球場】

東京五輪女子ソフトボール予選リーグ第2戦が行われ、日本はメキシコと対戦しました。

先発はこの日、39歳の誕生日を迎えたエース上野由岐子投手。初戦に続き先発マウンドに立ちます。上野投手は初回から2つの三振を奪うなどメキシコ打線を封じ、上々の立ち上がり。

2回、ノーアウト3塁のピンチを招きますがピッチャーゴロなどで無失点に抑えます。エースの好投に応えたい打線は、投手と野手の二刀流で活躍する“ソフトボール界の大谷翔平”と呼ばれる藤田倭選手が2試合連続となるソロ本塁打を放ち、日本が幸先よく先制しました。

4回まで9三振を奪った上野投手ですが5回、センターオーバーのソロ本塁打を打たれ試合を振り出しに戻されます。しかし、その裏に1アウト2塁の場面から我妻悠香選手がタイムリー2塁打を放ち2-1と勝ち越しに成功。

上野投手は、6回にこの日10個目となる三振を奪うも7回に同点に追いつかれ途中で降板。その後、二番手で登板した後藤希友投手が2つの三振を奪う力投を見せ、窮地を脱した日本。試合は延長戦へと突入します。

延長戦は、ノーアウト2塁に走者を置くタイブレーカー方式。8回表は後藤投手が無失点で切り抜けます。その裏、1アウト3塁のチャンスを作った日本は、渥美万奈選手がヒットエンドランを成功させ3-2でサヨナラ勝ちを決めました。劇的勝利で連勝し、チームを支える39歳の誕生日を迎えたエースへ最高のプレゼントを贈りました。

試合後、上野投手は、「立ち上がりはよかったが、最後まで踏ん張りきれなかったことが自分のなかでも反省点。ただ、そのあと後藤希友投手がしっかり抑えてくれたし、勝利できょう終われたことは自分にとっても最高の誕生日だったんじゃないかなと思います」とバースデー勝利を喜びました。

連勝した日本の第3戦の相手はイタリア。開会式をまたいだ24日に会場を横浜スタジアムへと移して行われます。

写真:長田洋平/アフロスポーツ