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大橋「死ぬ気で」つかんだ競泳女子初の2冠

2021年7月28日 19:17

競泳女子200m個人メドレー決勝で今大会2つ目の金メダルを獲得した大橋悠依選手が28日、メダリスト会見に臨みました。

決勝レースの残り15メートルから、ノーブレス泳法(息継ぎをせずに泳ぐこと)を選択し、接戦を抜け出して金メダルをつかんだ大橋選手。レースを振り返り、「平井先生にも『フリー(自由形)は死ぬ気で泳ぎます』と言っていました。最後の15メートルのところで、勝っても負けても全力を出し切ったといえるようにしようと思ってノーブレスにしました」と、ラスト15メートルで決意した“死ぬ気のノーブレス泳法”の舞台裏を明かしました。

また、レースのポイントとして挙げたのが、大橋選手の泳いだ「2レーン」という位置。「良い記録を残すときは1,2,3レーン側が多いので、きのう準決勝の順位が出たときにラッキーだと思いました。そういうマインドでいることで『明日2レーンだから多分いけるな』と思えたのでよかったです」とレース前に勝てる予感があったことを笑顔で話しました。

レース直後のインタビューで、「これまでいろんな人にたくさん迷惑をかけてきたと思いますが、それが少しは返せたかなと思います」と語っていた大橋選手。真っ先に思い浮かんだ人を聞かれると、平井伯昌コーチの名前を挙げました。「先生とは『こういうことがやりたい、こういう泳ぎがしたい』という部分でぶつかることもありました。ただ、自分が悪い状態のときも見捨てずにずっと見てくれましたし、一番感謝しています」と恩師への感謝の言葉を口にしました。

400m個人メドレーに続き、200m個人メドレーでも金メダル。一大会で複数の金メダルを獲得する2冠は競泳女子では史上初の快挙で、大橋選手は「全然実感がなくて、本当に自分がやったことなのかなって感じです。でもやっぱり女子でそういうこと(2冠達成)をできたのはすごくうれしいです」と偉業達成への喜びをにじませました。

写真:新華社/アフロ