連覇の夢散るも…土性沙羅「祈って待つ」
レスリング女子68キロ級にリオ五輪で金メダルの土性沙羅選手がまさかの1回戦敗退で、2連覇の夢が絶たれました。試合後、土性選手は「(まだ)メダルの可能性もあるので、祈って待つしかない」と、敗者復活戦からのメダル獲得へ望みを託しました。
◇東京五輪・大会11日目(8月2日)、レスリング女子68キロ級・1回戦、千葉・幕張メッセAホール
リオ五輪で金メダルの土性沙羅選手が、東京五輪レスリング女子68キロ級1回戦に臨みました。相手は2019年の世界選手権で優勝したタミラマリアナ・ストックメンサ選手(米国)。土性選手の東京五輪初戦は、序盤から相手に主導権を握られる展開が続き、0―10でテクニカルフォール負け。まさかの初戦敗退となりました。
敗れた土性選手ですが、まだ敗者復活戦に出場する可能性が残されています。勝利したストックメンサ選手が決勝進出すれば、土性選手は敗者復活戦に出場し、勝ち抜けば銅メダルを獲得。わずかな可能性に望みを託し、2大会連続のメダル獲得を目指します。
以下、試合後の土性沙羅選手コメント
――初戦を終えてどんな思い
「2019年の世界選手権で負けた相手で、自分もあれから2年、リベンジに向けて練習を積んできたが、それよりも相手が練習してきているということを改めてすごく実感した」
――低い姿勢に土性選手の気持ちが表れていた
「タックルに入られたらそれを断ち切ることができないくらい力が強い選手だったので、タックルに入られないように意識していたつもりだったが…強かった」
――マットの上に上がったときの思い
「五輪を開催してくれたことに対する感謝の思いでマットに上がった」
――この後の展開次第ではメダルの可能性も
「(今日対戦した)ストックメンサ選手が決勝まで行けばメダルの可能性もあるので、祈って待つしかないかなと」
――5年の思いをぶつける舞台
「たくさんの方に支えていただいてこのマットに上がることができた。まだどうなるかわからないが、敗者復活戦に回ることができれば死に物狂いで戦っていきたい」
写真:ロイター/アフロ