村上茉愛が銅メダル「これ以上ない出来」
◆東京五輪・大会11日目、8月2日、体操女子種目別ゆか決勝、東京・有明体操競技場
体操女子種目別ゆかの決勝が行われ、村上茉愛選手が出場しました。
決勝進出者8人の中で6番目に演技を行った村上選手。高難度の大技「シリバス」を含むすべての技を大きなミスなくこなし、今大会最後となる演技を笑顔で終えました。
村上選手は14.166点を記録し、ROC(ロシアオリンピック委員会)の選手と同点で銅メダルを獲得。五輪の個人種目としては日本体操女子初のメダル獲得となりました。
以下、競技後の村上茉愛選手のコメントです。
――ハイレベルな決勝でしたね
「『最後の1分半頑張れば終わりだ』と思えばつらいことは無いと思い、自分で着地を狙いにいった。これ以上無いくらいの出来で3位だったので、受け止めて満足したいなと思う」
――日本女子個人種目では初メダル。表彰台からの景色は特別だったか
「初めて世界選手権で金メダルを取ったときも新鮮で、こんなにうれしいものなのかと思った。しかし、オリンピックと世界選手権は違うなと感じて、これこそが『オリンピックのメダリスト』と言ってもらえるものなので、もうちょっと(表彰台を)味わいたかった」
――リオ五輪以降、ケガなど苦しい時期もあった
「リオ五輪のゆかで悔しい思いをしてメダルを取りたいと思って、その夢をかなえるために練習してきた。それがかなって良かったなと思う」
――活躍の裏には寺本明日香選手の存在もあった
「試合来る前にちょっと(寺本選手と)電話して、そんなに気合を入れるような言葉ではないんですけど、普通の会話をして『頑張ってくるね」と言ってきました。『茉愛がいい演技したら私もうれしいから』と(寺本選手から)言ってもらえたので(寺本)明日香が喜んでくれるような演技ができたのではと思っています」
写真:AFP/アフロ