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車いすラグビー池透暢 病室で誓った約束

2021年8月20日 0:17
車いすラグビー池透暢 病室で誓った約束

今月24日に開幕する東京パラリンピックで、金メダル候補として注目されているのが車いすラグビー日本代表。そのチームを引っ張るのはキャプテンの池透暢選手。

池選手は19歳の時、交通事故により左足を失いました。事故当時について池選手は、「友人5人が乗り合わせた車で交通事故をして、街路樹にぶつかって、その車が炎上してしまって、自分自身も体が燃えて。その時に全身に75パーセントのやけどをしていて、1週間以内に命を失う確率約90パーセント。やけどの治療も、ものすごく痛みとの闘いというか、本当に壮絶な毎日で、生きていくのにも自信がない。生きていくのがこわい」と振り返ります。

事故による絶望的な毎日を過ごす池選手。転機となったのは、同乗していた友人3人がその事故で亡くなっていたという事実を知ったことでした。「もう死にたいって思っていた自分がいたんですが、友人が亡くなっていたのを知らされて、自分がそういう思いになっていたことを恥ずかしく思って。19歳で息子を亡くした親御さんたちの気持ちを考えると、自分が息子のように一生懸命生きていく、絶対に這(は)ってでも友人たちのために生きた証しを残してあげたい」

亡くなった友人の分まで生きるという強い思いは、池選手を突き動かしました。2016年のリオパラリンピックではキャプテンとして全試合出場。日本初となる銅メダルを獲得しました。表彰式ではメダルを天に掲げた池選手。「何かを残すって、やっぱり国民の人たちに知られたパラリンピックの舞台で結果を残すということが、生きた証しだったり、誰かに認められるっていうようなことなんじゃないかな。支えはやっぱり友人たちのために、病院のベッドで自分自身と誓った約束みたいなものが、今も自分を突き動かすものだなって感じています」

東京パラリンピックで池選手の出場する車いすラグビー日本代表は、8月25日にフランスとの初戦を迎えます。

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