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ハードル泉谷 跳んで走って「楽しかった」

2021年9月18日 22:02
ハードル泉谷 跳んで走って「楽しかった」

18日、「学生ナンバーワン」をかけて戦う、陸上の日本学生陸上競技対校選手権大会(日本インカレ)の2日目。東京五輪110mハードル代表で、日本記録保持者の泉谷駿介選手(21・順天堂大)が、ハードルの予選に出場し、準決勝に進出。午後には4×100mリレー決勝に出場し、チームの銅メダル獲得に貢献しました。

今大会初日(17日)からハードなスケジュールをこなしている、自称“跳躍ハードラー”の泉谷選手。跳躍種目も得意としており、初日はまず、走り幅跳び決勝に出場しました。

1回目の跳躍で7m70をマークし、上位につけると(2回目は7m63)、3回目から5回目をパスし、その時間に4×100mリレーの予選に出場。アンカーとして、チームの組トップ通過に貢献しました。

リレーのレースを終え、再び走り幅跳びのピットに姿を現した泉谷選手。6回目に、この日の自己最長となる7m73を跳び、3位で表彰台に。それでも「思ったより跳べなくて悔しい。ハードルとリレーでしっかり挽回できたら」と悔しさをにじませました。

そして大会2日目となったこの日も泉谷選手は大活躍。まずは午前中に、本命種目の110mハードルに出場しました。スタートから飛び出ると、中盤に1人抜け出し、トップでフィニッシュ。最後は流す余裕もありながら、13秒44(追い風0.1m)の大会新記録と、五輪代表の強さを見せつけました。

全体トップのタイムで準決勝進出を決めた泉谷選手。「1台目の(ハードルの)入りがよかった」と言い、スタートの反応速度も0.122秒(0.1秒未満は失格)と準決勝に進んだ選手の中でトップでした。

疲労がたまっている中でのレースにもかかわらず、楽しかったと笑顔を見せた泉谷選手。「思ったよりタイムが出た。昨日(17日)の調子からいうと13秒6ぐらいかかるかなと思ったが、ハードルになると動きがしっかり変わって、いい流れになったのでよかった」と振り返りました。

また、「後半が少しちょっともたついてしまった」と課題をあげた上で、「しっかりとうまく刻めるようにしたら13秒2くらいはいけるかなと思う」と手応えを口にしました。

4年生の泉谷選手にとって、これが最後のインカレ。「4年生は絶対勝たないといけないので、しっかりと自覚を持ってやっていけたら」と気を引き締めました。

そして午後には、4×100mリレー決勝に登場。アンカーを任された泉谷選手は、5~6番手でバトンを受けると、ぐんぐん加速し、チームの順位を3位に押し上げる活躍。銅メダル獲得に貢献しました。

レース後、泉谷選手は「できれば優勝したかったが、3位入賞できてうれしい気持ちはある。1番は楽しいという思いが強くて、個人種目と違ってチームでやっているので、チームで喜べるところがいいところだなと思った」と振り返りました。

この2日間で、走り幅跳び、4×100mリレー予選・決勝、110mハードル予選に出場した泉谷選手。大会最終日となる19日は、110mハードルの準決勝に出場予定で、準決勝を勝ち抜けば決勝も同日に行われます。

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