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G原監督「困った時の亀井さん」亀井会見3

2021年10月21日 19:44
G原監督「困った時の亀井さん」亀井会見3

巨人一筋17年、2009年のWBCには日本代表として世界一にも貢献したプロ野球・巨人の亀井善行選手(39)が21日に引退会見を行いました。会見終盤には原辰徳監督と阿部慎之助作戦コーチが登壇。原監督は「野球において、ジャイアンツにおいての守り神」と亀井選手にねぎらいの言葉を送りました。

以下、原監督、阿部作戦コーチが語った内容

――原辰徳監督

ジャイアンツで長きにわたって貢献してくれたことに対し、まずは感謝。それとプロ野球に入って大成功者であるというふうに思います。

最初に言ったのは、ヒットはちょっと打ちました。ただ私が彼を最初に見た時からすると「数字は半分くらいだったかな、もっとできたんじゃないか」という話をしまして、2人で苦笑いをしたというのが最後の会話になりました。

2009年、WBCで私が監督になって、その時1番にメンバーを決めたのが亀井、それから片岡、そして川崎、この3名でした。なぜならば混成チームを作る場合に最も重要なのがサブプレーヤーの存在であると考えました。

その時に鈴木尚広という選手と亀井という選手がジャイアンツにいまして、両方とも甲乙つけがたい。走塁においても守備においても、すべてにおいてユーティリティー的な。

ただ、その時になぜ私が亀井を選んだかというと「柔軟性」と「順応力」。そしてイチローとずっとそばにいながらいい勉強になったんでしょう。侍でもいい役割をしてくれました。

そして、2009年、帰ってきてから人が変わったように大ブレークしました。数字においても5番バッターとしてホームランも25本くらいじゃないでしょうか。これで高橋由伸の双璧になるような選手ができたと。

そういう中で2010年から、亀井という選手は私の中で非常に想像できないような素晴らしいプレーもあるけれども、なかなか思ったように順調なというような選手でもなかったという部分において、僕の中で彼はいつでも若手中堅。ベテランという感じではなかったですね。若手中堅という選手で毎年毎年期待しているという選手であったなと。

私が3回目の監督に復帰した時は、もうベテランの選手で、ゲームまでのルーティンであったり、それは若い選手のお手本になっていました。よく相談相手にもなっていると。兄貴分的なので。そういう中で困った時の“亀井頼み”常に私の中では野球において、ジャイアンツにおいての『守り神』という存在でした。

そういう亀ちゃんが今年で引退するということで、ジャイアンツ生粋、ジャイアンツ一途で、ジャイアンツの選手あるいは戦ったプレーヤーの中でもさんぜんと輝くキャリアを持ってユニホームを脱ぐということに対しては、やや私の方が先輩ですから、先輩として大変うれしく思ってます。

まだ戦い半ばとはいいませんが、ジャイアンツはまだ戦いが残っています。当然、今デッドボールの影響でちょっとまだ足は完璧ではないんですけど、戦力として「困った時の亀井さんだろ」ということは、まだまだ卒業しないということを誓って、ねぎらいの言葉にしたいと思います。本当にご苦労さま。


――阿部慎之助作戦コーチ

本当に長い現役生活、本当にお疲れさまでした。かわいい後輩なので、よく頑張ったなと連絡させてもらいましたし、これが門出になりますけど、イコールまた違うスタートだと思ってやってほしいなと思います。

CSから下克上目指して、1日でも長く『背番号9亀井』を見届けてあげたいなと思います。本当にご苦労さまでした。