大技“ミルフィーユ”も新体操・団体4位
◇新体操 世界選手権・団体総合(29日、福岡・北九州市)
フェアリージャパン(団体)は、団体総合で8位となった東京五輪から、メンバー5人中2人を入れ替え“ニューメンバー”で臨んだ今大会。世界選手権で2大会連続(19年・銀メダル)団体総合でのメダル獲得を目指します。
A組に登場したフェアリージャパンは、1種目目のボールでは、次々と投げ技を繰り出し、会場からは大きな拍手が沸き起こります。さらに演技終盤、手具を投げながら、選手3人が縦に並び、重なった状態で後ろ2人が回転する大技「ミルフィーユ」を成功させます。東京五輪(42.750)よりも上回る得点、45.000で、A組・1種目を終え、暫定1位につけます。
2種目目のフープ・クラブでも、「ミルフィーユ」を成功させたフェアリージャパン。しかし、演技途中、クラブを落とすミスが出て、得点は39.900。2種目の合計得点は84.900で4位。団体総合2大会連続のメダル獲得とはなりませんでした。
試合後、キャプテンの杉本早裕吏選手は「ミスはあったが、久しぶりに観客の前で踊れたことは本当に幸せでした」と、演技を振り返り、新しいメンバーで臨む上で、心掛けたことについて聞かれると、「五輪の時にそれぞれが良い素材を持っているのに、その素材を誰一人も出せなかった。新しいメンバーになり、本当に新しい子たちも良いものを持っているので、それを全面的に出していきたいと思い練習に取り組んできた。まずは自分の良いところを前に出す意識でやってきました」と話しました。さらに種目別の決勝について「またワクワクした気持ちで緊張すると思うが、その雰囲気も楽しんで最後まで私たちの笑顔で踊り切れたらいいな」と話しました。
フェアリージャパンは、31日に行われる種目別のボールとフープ・クラブで決勝進出を決めており、ボールでは2大会連続の金メダルを狙います。
写真:YUTAKA/アフロスポーツ