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【冒頭挨拶全文】羽生結弦“決意表明”会見 自らの口で伝えたかったこと これからの進路について 

2022年7月20日 6:30
【冒頭挨拶全文】羽生結弦“決意表明”会見 自らの口で伝えたかったこと これからの進路について 
プロスケーター転向を表明した羽生結弦選手
ソチ五輪、平昌五輪で2連覇を果たし、2018年に国民栄誉賞を受賞したフィギュアスケートの羽生結弦選手(27)が19日、都内で「決意表明」の会見を開き、プロスケーターへの転向を表明しました。今年の北京五輪ではケガに悩まされながらも、4位に入賞。転倒したものの、史上初の4回転半ジャンプが認定されるなど数々の功績を残してきた羽生選手。

会見場にはスーツ姿で現れると、深々と一礼。着席し、マイクを手にまず述べたのは感謝の言葉でした。

▽以下、羽生結弦選手の冒頭決意表明全文

こんにちは、羽生結弦です。このたびはこのような場に皆さん集まってくださって、そして、見てくださって本当にありがとうございます。

最初にもう一つだけ感謝を述べさせていただきます。
先の一部報道であったとおり、いろんなことを言われてしまいましたが、その中でも自分のこと、そしてこれまで応援してくださっているファンの方々を含め、いろんなことを考えながら、よりいっそう気持ちを大切にしていただきながら、自分が決意を表明していることを常にメディアに発信してくださった方々に深く深く御礼をさせてください。本当にありがとうございました。

これまでたくさん応援のおかげでここまで来られました。ここまで頑張ってこられました。そして、ここにいてくださっているメディアの方々、カメラマンの方々をはじめ、たくさんの方々に応援していただきました。そういったみなさんの応援の力の中で、羽生結弦としてフィギュアスケートを全うできるのが本当に幸せです。まだまだ未熟な自分ですけどもプロのアスリートとして、スケートを続けていくことを決意いたしました。

本当にあぁ・・・ははは。本当に緊張してます。こんなしがない自分なんで、言葉遣いが悪かったり、かんだりしても許してください。

えっと、これからもプロのアスリート、競技者としての他のスケーターと比べ続けられることはなくなりました。これからは自分のことを認めつつ、自分の弱さとそして自分の過去の自分とも戦い続けながら、これからも滑っていきたいと思っています。4回転半ジャンプにもよりいっそう取り組んで、皆さんの前で成功させることを考えながら、これからも頑張っていきます、とか、戦い続ける姿をこれからも応援してくれたらうれしいです。

そして、1人の人間として、自分の心を大切にしたり、守っていくという選択もしていきたいなと思います。僕が、これまで努力してきたこととか、そういったことを応援してくださったり、評価していただいたり、見てもらえたり、そこで何かを感じていただけたり、そんなことが僕は本当に幸せです。その幸せも大切にしていきたいなと思っています。
いろんな選択をしていく中で「失望したな」とか、「もう見たくないな」とか、思われてしまうと、とても悲しいですけど、それでも「自分のスケートがやっぱり見たいな」、「見る価値があるな」と思っていただけるように、これからも、もっともっと頑張っていきますので、どうか、応援していただければうれしいです。

そして、これまで応援してくださったたくさんの方々、今回もどんな決断でも、どんなときでも今回のこんな会見でも「頑張れ」って。「緊張するだろうけど応援してるよ」ってコメントをよせてくださってて、本当に僕はいつも救われています。本当にありがとうございました。

最後になりますが、羽生結弦として、1人間としてここまで育ててくださって、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学といろんな先生方、フィギュアスケートを教えてくださった、先生方、たくさんの先生方、本当にありがとうございました。また自分のことを大切にしてくれた人たち、本当に本当に本当にありがとうございました。

僕は自分の口から決意を言いたいなって思っていたので、事前に大切な人たちに言うことはできなかったんですけど、それでも何も言わずに自分のことを大切にしてくれて、なんか・・・僕もそういう大切な方々が本当に大切だなって思ったし、これからも大切にしていきたいなって思いました。本当に僕なんかのことを大切にしてくださり、本当にありがとうございました。

これからもよりいっそう頑張っていきます。まだ今までスケートを生で見たことがない方も含めて、「見てよかったな」と「絶対見る価値があるな」とか思っていただけるようにこれからもさらに頑張っていきます。そして4回転半ループを含めて、挑戦を続けて、これからもさらに高いステージに行けるように頑張っていきます。

これからはプロのアスリートとして、そしてスポーツであるフィギュアスケートを大切にしながら加えて、羽生結弦の理想を追い求めながら頑張っていきます。どうかこれからも戦い抜く姿を応援してください。きょうは本当にありがとうございます。

まだまだ自分の口から、自分で考えてきたことだけだと、話せないことがいっぱいあるので、どうか質問いっぱいください。そしたら話せると思うので、どうかよろしくお願いします。ありがとうございました。