【就任】高橋建氏 広島1軍投手コーチに
プロ野球・広島で来季の1軍投手コーチに就任した高橋建氏が、15日に就任会見を行い「またカープのユニホームが着られるということで、喜びを感じています」と語りました。
高橋氏は1994年ドラフト4位で広島に入団し、2001年には10勝をマークしました。09年から1年間は米リーグのメッツでプレー。10年に広島に復帰し、現役を引退しました。
引退後は解説者などを務め、15年からは阪神で2軍コーチに従事。広島への復帰は12年ぶりとなります。
▽以下、主な会見の内容
――コーチに就任した今の気持ちは?
またカープのユニホームが着られるということで、喜びを感じています。
――久々にカープのユニホームに袖を通すことが決まったときの気持ちは?
今回はコーチというポジションですけど、やっぱりプロとして初めて着たのはこの赤いユニホームだったので、また赤いユニホームに袖を通すということで身の引き締まる思いがあります。
――佐々岡監督からはどのような声をかけられた?
近々会うので、詳しくはまだあまり話せてないです。電話で軽く話した程度で「監督と呼んでいいですか」「頼むわ」という話はしました。
――投手コーチとしてどのような役割が期待されていると思う?
選手の成長というか、マウンド上で自分でいられるかというのが一番大事だと思うので、そういうところを常にコミュニケーション取っていきたいと思います。試合中マウンドに立ったら自分がやれることはそこで出すしかないので、練習では技術とかもあるでしょうけど、試合になったらいかに発表会としてマウンドで自分らしくいられるかだと思うので、そこを後押しできるようにしたいと思っています。
――これまでのコーチなどの経験をどのように生かしていきたい?
解説もさせていただいたし、他のチームでもユニホームを着させていただきましたので、チームの1つのピースとしてやっていけるように、もちろん色々なことを学んできたので良いものがあればどんどん伝えていきたいと思っています。
――外からカープをみた印象は?
3連覇は印象的ですね。また、自分が現役の時は甲子園球場で打たれると相手ファンの地響きのような声援で自分が動揺してしまって、次の球が投げられなくなるような心境になりました。今はコロナ禍でお客さんが入れないですが、マツダスタジアムでもファンの方でいっぱいになった時に阪神の投手陣が口々に「広島で投げる時は大きな歓声でプレッシャーがかかる」と言っていたので、これからファンの方にたくさん来ていただき応援していただければなと思います。
――投手陣の立て直しについては?
佐々岡監督も自分自身も投手出身で現役のころは完投の美学というものがありましたが、もちんそれは捨てずに7、8、9回のピッチャーがしっかりいる方が勝つ確率は上がりますので、そういうところを育てていきたいし手助けしていきたいと思います。
――今シーズン規定投球回に達したのは3選手でまだ枠があるように思うが?
優勝する上で長いイニングを投げてくれるピッチャーがいると助かりますが、自分自身がそうだったように後半失速するケースもあると思います。そういう点では囚われすぎないようにしたいと思います。規定投球回をクリアすることも良いことだとは思いますが、長いイニング投げすぎて次回の登板や数か月後に響くのはあまり良くないと思うので、そのあたりの数字は本人たちは目標としてほしいとは思いますが、チームとして戦う上でどうするかは今後考えていくべきだと感じています。
――期待する若手選手やベテランは?
個人名はないです。阪神のファームでやらせてもらっていましたが、全員に一軍で羽ばたけるチャンスがあると思うので個人の名前は僕の中にはないです。
――来シーズンどのようなカープ投手陣を見せたい?
やはり打線のチームというイメージが広島はあって、その中でピッチャーが頑張ればという声もあったので、トータルとして良い数字を残せたらと思います。
――理想とする先発・中継ぎの形は?
自分の中では無形です。佐々岡監督とこれからコミュニケーションを取って、選手とコミュニケーションを取って形成されていくものだと思います。
――投手陣にはこれからどこを鍛えていってほしい?
自分自身のことは本人たちが一番わかっていると思いますが、こちらも色々なことを吸収してきて引き出しがあると思うので聞かれたら伝えていくという形になると思います。