◆フィギュアスケートＧＰシリーズ第５戦フランス大会（現地２０日、仏・グルノーブル）

前日のショートプログラムで、出場選手唯一の１００点超えをした高校３年生・鍵山優真選手（１８）が、勢いそのままにフリーでもトップの得点を出し、２位に２０点以上の差をつけ優勝しました。第３戦イタリア大会に続く連続優勝を飾り、男子では宇野昌磨選手に続く２人目のＧＰファイナル（大阪）出場が決定。

そして同学年の佐藤駿選手（１７）もＳＰ４位から巻き返し２位に入り、日本勢Ｗ表彰台となりました。試合後インタビューに応じた鍵山選手。最初に出た言葉は悔しさでした。

「正直“悔しい”思いがあります。後半は足にきて、きつくて、根性を出し切れなかったのが一番の原因かなと思います。練習してきたからこそ、ミスをしてしまったのがものすごく悔しくて、自分の中でもできたはずなのにと思っていたのが、後悔というかやりきれなかった部分で、すごく悔しいです」

演技後半にミスが続いたことに悔しさをにじませた鍵山選手。それでもイタリア大会、フランス大会の連続優勝で出場を決めたことに手応えを感じていました。

「ＧＰシリーズを１位、１位で通過できたのは、自分の中で初めてだったので、いい経験になったかなと思います。けど、他の選手の人たちに自分の存在をもっとアピールできたかなと思うので、そこはＧＰファイナルで“ドカンと決めたい”と思います。このイタリア、フランスで失敗、成功してきたことをしっかり落ち着いてもう１回反省しなおして、そこから全力で、あまり時間はないですけど、他の選手と戦えるぐらいまでの実力をつけたいです。ファイナルはもちろん優勝目指してがんばりたいと思います」と意気込みを語りました。

◆男子シングル順位表
１位　鍵山優真　　　２８６．４１
２位　佐藤駿　　　　２６４．９９
３位　Ｊ・ブラウン　２６４．２０


写真：Ｒａｎｉｅｒｏ　Ｃｏｒｂｅｌｌｅｔｔｉ／アフロ