フリースタイルスキーのスキークロスで北京冬季五輪の派遣基準をクリアしている須貝龍選手（２９）が１日、オンライン記者会見に臨みました。

約２か月後の北京冬季五輪に向け「まだ五輪まで２か月ぐらいある中で、Ｗ杯が控えている。取材をしていただくことによって、五輪が近づいてきている印象はあるけど、それ以前に取り組まなければいけないものがたくさんある。まだそんなに五輪を意識する状況ではないです」とコメントしました。

それでも、「（五輪で）メダルを取ることが最大の目標。あとは主戦場であるＷ杯でまだ優勝をしたことがないので、（Ｗ杯）優勝も１つの目標です。そこから総合ランキングもトップ８ないしトップ３に入っていけるような成績が自然とついてきたらいい」と意気込みを語りました。

スキークロスは、ジャンプ台や急カーブなどの障害物が連続するコースを、複数人で同時に滑り、着順を競う競技。須貝選手は２０１９年、アルペンスキーから同種目に転向。昨季、ロシアで行われたＷ杯では２位となり、自身初の表彰台に立ちました。

そして、１１月２７日に中国で開催された五輪テスト大会を兼ねたＷ杯今季開幕戦では、７位に入った須貝選手。「滑りの調子も体の調子もいい形で夏の練習を行ってきた。成果が少しは出たレースだったかなと思います。五輪に臨むメンタル的な練習という形での開幕戦だったので、いい形だった」と、夢舞台へ向け収穫があったことを明かしました。


写真：日刊スポーツ／アフロ