東京五輪・卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した伊藤美誠選手が１６日、都内で行われた自身の「２０２１年大会報告と感謝の会」に出席しました。

イベント終了後、「一目ぼれした」というワンピース姿で現れた伊藤選手は、今年の漢字を聞かれ、「金・銀・銅メダルがとれた東京五輪までは楽しいの『楽』だった」としたものの、その後の３か月については「試合に勝てるかどうかが難しくて『苦』や『迷』の字が思い浮かぶ」と明かしました。

１１月にアメリカで行われた世界選手権の女子シングルスでは、ベスト８で敗退した伊藤選手。女子ダブルスでも中国の選手に敗れ金メダルを逃しました。

これについて「東京五輪後の３か月間は“中国人選手に勝つため”にたくさん練習してきた」としながらも、「（世界選手権では）迷いながら試合に入ってしまった」と自分らしさを出せないまま終わった大会だったと振り返りました。

ただ、アメリカから帰国後の隔離期間中に自問自答を繰り返す中で、気持ちの整理ができたといいます。

「今はすごくスッキリしていて悩みごとはないです。“スッキリ”って、漢字でなんて言いますかね？」と、報道陣の笑いを誘う場面もありました。

伊藤選手は、東京五輪と世界選手権という２大大会を１年間で経験したことについて、「１年に２度成長するチャンスを頂いたことはすごくうれしいこと。そのチャンスを与えられた状態で（来年１月）の全日本選手権で羽ばたきたい」と、笑顔を見せました。

また、来年の目標については「５月の世界選手権の団体戦で全勝することが大きな目標」として、「試合でどれだけ面白さ、自分らしさを出せるか」が勝利のカギだと明かしました。