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パリ五輪代表内定へ前進 柔道・阿部一二三&詩が4度目の世界一

2023年5月9日 14:11
パリ五輪代表内定へ前進 柔道・阿部一二三&詩が4度目の世界一
パリ五輪代表内定に近づいた、阿部一二三選手(左)と阿部詩選手(右)(写真:アフロスポーツ)
柔道・世界選手権は現時時間8日、カタール・ドーハで2日目が行われ、男子66キロ級の阿部一二三選手と女子52キロ級の阿部詩選手が優勝。きょうだいそろって4度目の世界一を果たし、来年行われるパリ五輪の代表内定へ大きく前進しました。

妹の詩選手は決勝で世界ランキング4位のケルディヨロワ選手(ウズベキスタン)と対戦。開始2分過ぎ、寝技で抑え込むとそのまま一本勝ち。オール一本勝ちで4度目の世界一に輝きました。

詩選手は試合後のインタビューで「自分が思っていた展開とは少し違う展開を相手がしてきていたので、少し戸惑う部分もあったんですけど、最後は寝技でしっかり決め切れて良かったです」とコメント。
パリ五輪に向けては「内定をもらって、パリまで自分自身を作り上げていかないといけないので、しっかり勝ち切れて良かった。私の戦いはまだまだこれからなので、この結果に満足せず、しっかりパリ五輪で2連覇するために、また精進していきたい」と気を引き締めました。

兄の一二三選手は決勝で、ライバルの丸山城志郎選手と対戦。試合時間10分を超える死闘の末、相手の指導3つによる反則で勝利。4度目の世界一に輝き、パリ五輪代表内定に大きく近づきました。一二三選手は試合後「今回はやっぱり厳しくなると自分の中でも思っていて、最後は自分の意地と気持ち、執念が出たと思います。これがオリンピックチャンピオンというのを見せられたかなと思っています」とコメントしました。

パリ五輪の代表内定は、早ければ来月の強化委員会を経て決まります。