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新小結・琴ノ若 史上6組目の親子三役に 祖父は元横綱・琴桜「先代の名前を継げるように精進していきたい」

2022年12月26日 15:21
新小結・琴ノ若 史上6組目の親子三役に 祖父は元横綱・琴桜「先代の名前を継げるように精進していきたい」
親子三役となった琴ノ若(左)と佐渡ヶ嶽親方(右) 写真:日本相撲協会提供
大相撲初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)で新小結昇進が決まった琴ノ若(佐渡ヶ嶽部屋)が26日、オンラインで会見を行いました。「うれしい気持ちもあるけど気の引き締まる思い。一つの目標である三役に上がることが達成できてよかったと思う」と喜びを語りました。

父は師匠の佐渡ヶ嶽親方(元関脇・琴ノ若)で、1997年名古屋場所の小城ノ花・小城錦親子、栃東親子以来、史上6組目の親子三役となりました。

親子三役について琴ノ若は「なかなかできないことだと思う。そういう面ではすごくうれしい」と心境を明かしました。同席した佐渡ヶ嶽親方も「弟子が三役に上がるのはうれしいこと。これが琴ノ若にとってはスタート地点」と師匠の顔で話しつつ「息子としてもうれしいの一言」と父の顔ものぞかせました。

琴ノ若は、祖父も元横綱の琴桜。先代の師匠である祖父の映像を見て研究してきたことが成長につながったことを明かし「ケガする前は、土俵際でさばくような相撲が多いと周りからも言われた。元は四つ相撲だが先代のような押しを磨いた。前に出る力がついたところがよかった」と話しました。

今年は年間最多57勝の若隆景に次いで幕内2位となる55勝をあげた琴ノ若。父から「大関になれば祖父のしこ名“琴桜”を襲名させる」と更なる活躍を期待される25歳は「またしっかり上を目指して、稽古を積んでいきたい。先代の名前を継げるように精進していきたい」と決意を新たにしました。