金メダリスト・四十住さくら 世界最大の大会へ向け大技特訓中 かわいい相方も初公開
◆初公開!かわいい相方“うめ吉”
四十住選手は現在、今週行われる世界最大のアクションスポーツの大会、“X Games”に向け練習を積んでいます。練習場に到着すると四十住選手がまず紹介してくれたのが、“かわいい相方”リスザルのうめ吉くん。「癒やしの存在」だといううめ吉くんは生後4か月、練習場に連れていくほどかわいがっているそう。そしてこれがテレビ初公開。
◆大技・ノーハンド540
“X Games”で優勝を目指す四十住選手は、ボードを手でつかまず空中で一回転半する大技、ノーハンド540を特訓中でした。この技をできるのは「女子は私だけだと思う」と言う四十住選手。
そして、このノーハンド540は東京五輪でも披露しましたが、今大会に向け、さらに進化させたと四十住選手は言います。
「オリンピックのときはハーフパイプのでかい所じゃなくて、トランスファーという低いところから高い所に着地しましたが、今大会はハーフパイプの高いところで挑戦します」
手でボードをつかまないため、高い位置で技を繰り出すと足がボードから離れやすくなり、難易度が上がると言います。
四十住選手は、「自分で自分を追い込むのが好きなので、レベルアップできるように頑張ってます。大会が楽しみです」と大技挑戦の理由を明かしてくれました。
安村アナも大技をスマホで撮影、技のダイナミックさに圧倒されていました。
◆世界的スケーターの“証”
四十住選手が手に持つボードにはさくらと、着物を着た骸骨のイラストが描かれています。これは四十住選手モデルのプロボード。スケーターにとって自身のモデルを出すことは、世界にプロスケーターと認められた“証”です。
プロボードを出すことが「夢だった」という四十住選手。プロボードを出すのは、1978年創業の世界的に有名な「Powell-Peralta(パウエル・ペラルタ)」という、骸骨のイラストが象徴的なブランドです。
このブランドから女性スケーターがプロボードを出すことは世界初。また海外のブランドとプロ契約をしている日本人女子選手がプロボードを出すことも初めての偉業となり、日本スケートボード界に新たな歴史を作ったことになります。
日本初開催となる“X Games”、女子パークに出場する四十住選手は22日に予選、23日に決勝を迎えます。
そして23日は四十住選手の母・清美さんの誕生日。「一人じゃここまでできてないので、本当に感謝しています。優勝して金メダルをお母さんにかけます」と力強く語りました。