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【バスケW杯】日本代表のオールラウンダー吉井裕鷹 指揮官も「おもしろい、好き」と評価

2023年8月22日 11:30
【バスケW杯】日本代表のオールラウンダー吉井裕鷹 指揮官も「おもしろい、好き」と評価
バスケ日本代表・吉井裕鷹選手
8月25日(金)に開幕するバスケットボールワールドカップ。世界ランク36位の日本代表は東京五輪で銅メダルを獲得したオーストラリア(世界ランク3位)や、強豪ドイツ(同11位)、フィンランド(同24位)と同じグループEで戦います。“死の組”とも評されるグループで世界に挑む日本代表の全選手を紹介。今回はW杯初出場の吉井裕鷹選手です。

大阪学院大出身、25歳の吉井選手。2年次の時、大阪エヴェッサに特別指定選手として加入。3年次には練習生として、4年次には特別指定選手としてアルバルク東京(以降、A東京)でプレーし卒業後に正式入団しました。

身長196cm、スモールフォワードの吉井選手は1対1からのドライブに3ポイントシュートと攻撃パターンは多彩。さらにフィジカルをいかしたディフェンスとオールラウンダーとしてプレーするのが持ち味。

しかし、ライアン・ロシター選手や田中大貴選手(現SR渋谷)らが所属するA東京の中では出場機会が多いわけではありません。1年目は26試合で平均3.2得点。2年目の昨季は出場試合こそ増えたものの、平均3.1得点と大きな結果を残すことができませんでした。

それでも、若手選手を中心に集められたディベロップメントキャンプに招集されると、トム・ホーバスHCに見いだされ代表に定着。そのプレーを指揮官も「フィジカルもある、強いドライブもできる、3ポイントもある、オフェンスリバウンドも行く。おもしろい、好き」と絶賛。

昨年7月に代表デビューを果たすと、ベスト8に入った昨年のアジア杯では平均出場時間がチーム3位、平均得点も6.0を記録。W杯予選でも8試合のうち4試合にスタメン出場。昨年11月のカザフスタン戦ではチームトップ15得点の活躍で勝利に貢献しました。

伸び盛りの吉井選手ですが、意外な一面もあります。Bリーグの試合では、試合前にファンの前でオタ芸を披露し会場を盛り上げたり、試合後にマツケンサンバを踊ってみたり。代表戦でもロッカーでチームメートに促されダンスを披露することも。ムードメーカーとしてチームのために体を張っているようです。

そんな吉井選手、バスケ選手としていつも心掛けていることがあります。「何事も真面目に取り組んでいったら、道は切り開かれていく。我慢強くやり続けることは、ずっと継続してやっている。これからもやっていこうと思う」

地道に、実直にバスケと向き合ってきた吉井選手。大舞台での活躍に注目です。

▽日本の1次ラウンド組み合わせ
8月25日(金) 日本×ドイツ
8月27日(日) 日本×フィンランド
8月29日(火) 日本×オーストラリア