2枠あるパリ五輪の卓球シングルス代表の座をかけた選考レースで3位につける伊藤美誠選手が24日、全日本選手権を前に会見に登壇しました。

パリへの切符をかけ、早田ひな選手が首位を独走。し烈を極める2位争いは平野美宇選手が伊藤選手に34.5ポイント差をつけ一歩リードしています。

伊藤選手は今大会シード選手として、26日の4回戦から出場します。「(大会には)長年、小さい頃から出てきていて、何度か優勝した。そのあとは準決勝、決勝の舞台、最後の1台で試合ができるというところが自分の中ですごく好きな瞬間、好きな場所」と大会への印象を語りました。

伊藤選手は東京五輪後、パリ五輪への出場意思を示す前に、周囲から期待をかけられる状態に悩まされていたことを明かしました。それでも、「今は“チーム美誠”で一緒に頑張ってる人たちと一緒に(パリ五輪へ)行きたいと思ってるので、今は本気です」と力強く話しました。

大会前には体調を崩し、せきが止まらなかったと言いますが「いまは一番調子がいいので、自分がよくここまで合わせられたなと思いました」と万全の状態であると強調しました。

2枠目を争う平野選手が決勝に進むと、伊藤選手がその決勝で平野選手を破ってもパリ五輪の出場権を手にすることができません。それでも伊藤選手は「私自身は、全日本で優勝したいというのが一番。まずは自分のできることをすべて出し切って優勝するっていうのが一番自分にとっても自信になるし、一番いま目標にしているものです」とこの大会にかける思いを語りました。