MLB開幕2カードをキャンセルで“シーズン短縮が決定” 選手もSNSで口々にいらだち
メジャーリーグのロバート・マンフレッドコミッショナーは日本時間2日、選手会側との労使協定の話し合いが平行線に終わり、「レギュラーシーズンの試合を何試合か中止にせざるを得ない」と話しました。
キャンセルされるのは、開幕3月31日からの2カードです。
「試合をキャンセルしないようにファンのために交渉してきた」と、公式HPでファンにあてた手紙を公開したコミッショナー。
「選手会側もメジャーリーグ側も努力はしたが、期限までに合意に達しなかった」と述べました。
これに対し選手会側は「選手会側は最初から競争力を促進すること、若手選手に公正な補償を行うこと、公正な選手市場を保つことを掲げてきた」と声明を発表。メジャーリーグ側のロックアウトを「選手会(労働組合)をかい離させるため」としています。
現役選手も進まぬ交渉にいらだちを募らせていて、SNSでそれぞれの思いを投稿しています。
デトロイト・タイガースのダスティン・ガーノウ選手は「マンフレッドは公の場でウソをはいている。あっち(メジャーリーグ側)は43日も交渉の席に着かなかった。それで“誠実な”交渉とは」とTwitterでつぶやきました。
シカゴ・カブスのマーカス・ストローマン投手は「マンフレッドは辞めるべき」と話し、現在、フリーエージェントでチームとの交渉ができていないアンソニー・リゾ選手は「ファンのみんなへ、あなたたちに会えないのが一番さみしい。若手選手たちへ、これは君たちの将来のため(の交渉)だよ」としています。
コミッショナーによると、早くても現地時間4日まで、交渉は再開されないのではないか、ということで、さらに開幕がずれ込む可能性が高そうです。