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“母の教育法”が卓球・伊藤美誠を支える ”親子の絆”「やりすぎてしまっている不安がいつもあった」

2023年7月24日 11:00
“母の教育法”が卓球・伊藤美誠を支える ”親子の絆”「やりすぎてしまっている不安がいつもあった」
伊藤美誠選手と母・美乃りさん(2012年撮影、写真:アフロスポーツ)
日本テレビの番組「サンデーPUSHスポーツ」では、卓球で五輪2大会連続金メダルを狙う伊藤美誠選手を特集。伊藤選手を支え続けてきた母・美乃りさんの教育法が明らかになりました。東京五輪、卓球・混合ダブルスで金メダルを獲得した伊藤美誠選手。そのそばでいつも支えてきたのは母・美乃り(みのり)さんです。

卓球の社会人チームでプレーしていた美乃りさんは、伊藤選手が2歳の時から本格的に指導。美乃りさんは当時について「卓球を始めた時の衝撃がすごかった。美誠がしっかり構えてるんですよね。何もまだ教えていないのに。成長して日本代表のユニホームを着ている娘が練習中に見えた。それは忘れられないです今でも」と語ります。

美乃りさんの卓球指導は、なんと生まれる前から始まっていたといいます。「おなかの中にいる美誠に『サーブ打って、相手がレシーブしました!』とかテレビの卓球中継を実況してました。たぶんうるさかったんだと思う。暴れるんですよ」と驚きのエピソードを教えてくれました。

驚きの教育は、まだまだありました。幼い伊藤選手が寝ている時に「『世界チャンピオンなるんだよ』とか、『中国選手を倒せるのは美誠しかいない』みたいなことを耳元で言ってた」と暗示をかけていたとのこと。

母・美乃りさんと伊藤選手の卓球練習は長い時には1日7時間、深夜2時までに及んだといいます。そんな熱血指導をする一方で、美乃りさんは「夜中にふっと起きる。美誠の心臓の音を聞いて『生きてた、良かった、息してる』と確認していました。やりすぎてしまっているという不安がいつもあった」と日本代表選手に育てるため、厳しい指導をする一方で、大きな不安を抱えていたそうです。

それでも、美乃りさんの愛はしっかりと娘に伝わっていました。幼い伊藤選手が美乃りさんに一通の手紙を送ると、そこには「まま たっきゅう いつもおしえて ありがとう みまもたっきゅうがんばるよ」と感謝の気持ちが記されていました。

パリ五輪での2大会連続金メダル獲得を目指し、母と娘の挑戦は続きます。