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佐々木朗希 “フォーク進化”の秘密は新たな握り「去年はスー、今年はストン」

2022年5月16日 16:50
佐々木朗希 “フォーク進化”の秘密は新たな握り「去年はスー、今年はストン」
今季のプロ野球を席巻しているロッテの佐々木朗希投手(20)。4月にプロ野球28年ぶりの完全試合、13者連続奪三振(プロ野球新記録)、1試合19奪三振(プロ野球タイ記録)と、歴史的な偉業を達成しました。

15日の日本テレビ『Going!Sports&News』では、野球解説者・赤星憲広さんのインタビューが放送され、今季の活躍に“フォークの進化”があることを佐々木投手自身が明かしました。

プロ1年目では「ストレートが自分の武器。ストライクゾーンに自分のストレートを投げられるようにしたい」と話していた佐々木投手。今季には、佐々木は自己最速、日本人歴代2位タイの164キロをマークしています。

そのストレートよりも、今年さらに進化したというのが“フォークボール”でした。

完全試合を達成した4月10日のオリックス戦で、そのフォークボールが猛威を振るいます。この試合で19奪三振中、15個の決め球がフォーク。去年と大きく変わっていたのは、フォークの握りでした。

「去年はボールの縫い目に指がかからない握り方」でしたが、「今年は縫い目が両方ともかかる握り方」にしたと明かしてくれた佐々木投手。

握り方を変えた効果について本人は、「去年は『スー』と落ちていったんですけど、今年は『ストン』とキレが良くなっている」と手応えを口に。去年よりもフォークの落ちが鋭くなったと実感していました。

実は、今年変えた握り方は“高校時代に握っていた握り方”。高校時は全然落ちなかったが、今は落ちるようになったそうです。

さらに赤星さんが気になっていたのは打者に応じて違うフォークを投げていること。「意図的に変化を変えているのか?」と聞かれた佐々木投手は。

「コースによって、ちょっと前でボールを離したり、左バッターの外角ならシュートさせたりする」と、真下だけでなく、左打者には外角へ逃げるように落ちるなど、多彩な変化ができていることが、結果につながっていると言います。

そして理想のフォークについて、このように答えました。

「カウントによって、投げ分けたい。フォークボール=ボール球だと分かった瞬間にバットを振らなくなる。今はストライクゾーンに投げられている分、バッターは手を出さざるを得ない状況なので、どんどんいいボールになっていけばいいと思います」

今季の奪三振はリーグトップの78(5月16日現在)。大きく進化したフォークボールを武器に“令和の怪物”がどこまで今季三振を奪えるかにも注目です。