“トランスジェンダーの選手の優勝は認めない”競泳の全米大学選手権2位選手出身州の知事が持論
アメリカで行われた競泳の全米大学選手権でトランスジェンダーのリア・トーマス選手が、500ヤード(約457m)自由形で優勝したことを受けて、2位の選手の出身地フロリダ州の知事が「競技の公平性を損なうもの」などと批判しました。
トーマス選手は500ヤード自由形で4分33秒24で優勝。2位の選手は東京五輪で女子400m個人メドレー銀メダルのエマ・ワイアント選手でした。
ワイアント選手はフロリダ州の出身で、知事のデサンティス氏は共和党員。
会見で「ワイアント選手こそ正しい優勝者だ」と述べたデサンティス知事。
「NCAA(全米大学体育協会)は女子選手の努力を破壊している。競技の公平性を損なっている。女性ではない選手を王者にするのは間違っている」と続けました。
「女子の大会に、言ってみれば男子の選手が出ているというのは、全米(大学)選手権を馬鹿にしているし、詐欺まがいともいえる」とTwitterでも持論を展開しました。
トランスジェンダーの選手を巡っては、どのスポーツにも適応できるルールが設けられていないため、世界陸連などはテストステロン値基準で選手を規制するなど、独自のルールを設けています。