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【バスケW杯】ホーバスHCが重要視する初戦「勝てば自信が上がる」 開幕まで10日

2023年8月15日 8:00
【バスケW杯】ホーバスHCが重要視する初戦「勝てば自信が上がる」 開幕まで10日
バスケ日本代表のトム・ホーバスHC(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
今月25日に沖縄で開幕するバスケットボールW杯。今大会は史上初の日本、フィリピン、インドネシアの3か国での共同開催となります。

トム・ホーバスHC率いる日本代表(世界ランク36位)が入るグループEは、ドイツ(同11位)、フィンランド(同24位)、オーストラリア(同3位)と強豪ぞろいの“死の組”。それでもホーバスHCは「準備するしかない、やるしかない、楽しみ」と力強く前を向きます。

特に大事だと話すのが、初戦で戦うドイツとの一戦。「スカウティングで試合を何試合も見ましたけど、すごくいいチーム。スター選手もいるけど、チームで勝つんですよ。バランスがいい」と印象を述べたホーバスHC。個の力だけでなく、チームとしてのまとまりが特長だと言います。

特に警戒する選手に挙げたのはNBAで活躍するデニス・シュルーダー選手でした。NBAでは昨季までロサンゼルス・レイカーズに所属し、八村塁選手ともチームメートだったポイントガードのシュルーダー選手。昨季は平均12.4得点、4.4アシストをマーク。世界トップのリーグで10年もの間、主戦力として活躍するベテラン選手です。

巧みなボールハンドリングとスピードを生かしたオフェンスで、自ら得点するだけでなく、ゲームメイクもできるシュルーダー選手。レイカーズではレブロン・ジェームズ選手やアンソニー・デイビス選手など、スーパースターが主軸として君臨しているため1試合平均のシュート試投数は9.8と決して多くはありませんでした。

それでもホーバスHCは「たぶんみんな、レイカーズでのシュルーダーのイメージがあるじゃないですか。ドイツ代表の彼は全然違います。もっとアグレッシブにやってます。もっと3ポイントシュートを打ってます。もっとペイントアタックやってます」

ホーバスHCの言うとおり、昨年行われた欧州選手権に出場したシュルーダー選手は積極的なオフェンスを見せ、準決勝では30得点8アシスト、3位決定戦では26得点6アシストと大活躍。平均シュート試投数は16.6、大会5位の平均22.1得点、同6位の平均7.1アシストを記録。チームを05年以来の表彰台となる3位に導きました。

これまでW杯の舞台で、ヨーロッパのチームに勝利したことのない日本。ホーバスHCは大事なドイツ戦に向け、“特別なディフェンス”も用意しているといいます。「ドイツに勝ったらエフェクト(影響)は大きいですよ。自信が上がる。信じる気持ちが強くなると思います」

今回のW杯に出場するアジア勢は日本、イラン(同22位)、中国(同27位)、ヨルダン(同33位)、フィリピン(同40位)、レバノン(同43位)と6か国。大会でアジア最上位になれば、来年のパリ五輪出場権を獲得することができます。公の場で一貫して「アジア1位になることが目標」と話すホーバスHC。「いい練習をしていいチームを作ったけど、これからもっと最高のチームを作りたい」と、開幕までにさらなるチーム強化を目指しています。

開幕まではあと10日。日本代表はアンゴラ、フランス、スロベニアとの国際強化試合で経て、25日に初戦のドイツ戦を迎えます。

▽日本のW杯1次ラウンド組み合わせ
8月25日(金) 日本×ドイツ
8月27日(日) 日本×フィンランド
8月29日(火) 日本×オーストラリア

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