【独自】代表最年少・河村勇輝 今季爆発的活躍のウラにホーバスHCの存在「スコアをしないといけない」
プロ選手としてフルコミットしている今シーズンについてやルーキーイヤーへの思いを語りました。
◆「バスケに専念するため」大学中退 日本代表に初選出された“充実の2022年”
年末はBリーグの試合があったため休みがなかった河村選手。年越しの瞬間は友達と話していていつの間にか年を越していたといいます。
そんな河村選手はバスケに専念するためは22年3月に当時在籍していた東海大学を中退し、横浜ビー・コルセアーズでプロ契約を結びました。そこから7月ホーバスJAPANに初招集されると、アジアカップなどに出場。持ち前のパスセンスや守備で頭角を現し、現在では試合の流れを変えるジョーカー的存在として活躍しました。
河村「本当に(2022年は)充実していました。バスケに専念するために大学を中退する決断をして、目標でもある日本代表にユニフォームを着て試合に出場することもできましたし、バスケの技術のみならず心身共に成長できた年だったと思います」
◆爆発的活躍の今シーズン 身につけた“勝負強さ”のウラ側
8月までにおよそ10試合、日本代表として活動した河村選手は休むことなくBリーグ開幕を迎えました。
河村選手は現在まで出場25試合に全てスタメン出場。その活躍は目覚ましく、日本人選手トップの1試合平均17.2得点、リーグ1位の9.4アシストとハイパフォーマンスを見せています。
ルーキーイヤーを過ごしながらも、既に“Bリーグの顔”となっている河村選手。日本代表での活動で得られた経験がリーグ戦に大いに生かされていると言います。
河村「日本代表を経験してから、トム・ホーバスHCにスコアする意識をアドバイスもらった。ポイントガードとして、ゲームをコントロールする上で、スコアをしないといけないことを口酸っぱく言われて、リーグが始まってから『スコアをしないといけない』という意識が出てきて、そこからどんな状況でも点を取ってチームを勝たせたいという気持ちが付きました。とにかく自信を持ってシュートを打てるようになりました」
それを象徴する試合が12月4日に行われた昨季王者・宇都宮ブレックス戦です。
この試合河村選手は2点ビハインドで迎えた試合終了残りわずか、片足で3ポイントを放ちブザービーター。劇的勝利でBリーグが始まって以来初の宇都宮から2連勝を飾りました。
河村「最後2点差で自分にボールが回ってきて、これは打つしかないというか、決める自信もありました。片足の3ポイントという状況になったけど、決めきることができて最高の瞬間でした」
◆“チームの顔”として送るプロ1年目の目標は「CS出場」
現在、中地区2位とCS進出へ好位置に付ける横浜BC。チームの顔として、河村選手はチーム初のCS(チャンピオンシップ)出場を目標に掲げています。
河村「横浜在籍は3年目ということでCS進出という大きな目標を掲げている、その中で僕が主体のバスケットをしているので、(CSに)出れなかった場合の責任は大きいと思います。CS出場に向けて僕ができる最大限のことをコート上で表現して、チームと共にその目標に向かって頑張っていきたいです」