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33歳でMLBデビュー パイレーツのマッジにスタンディングオベーション 球審もピッチクロック作動しないようプレートから離れる

2023年4月27日 17:17
33歳でMLBデビュー パイレーツのマッジにスタンディングオベーション 球審もピッチクロック作動しないようプレートから離れる
パイレーツのマッジ選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
◇MLB ピッツバーグ・パイレーツ8-1ロサンゼルス・ドジャース(26日、PNCパーク)

8-1と大量リードで迎えた8回、パイレーツが代打として打席に送ったある選手に、ベンチのチームメートからも拍手と歓声が、観客からはスタンディングオベーションが送られました。

その選手とは33歳のドリュー・マッジ選手です。マッジ選手はこれがメジャーでの初めての試合。マイナーリーグで13年間、実に1100試合以上に出場し続けた選手です。

初打席は空振り三振に終わりましたが、球場全体がマッジ選手への温かい応援で包まれました。

「打席に立った気持ちは口で説明することができない。みんなが僕への声援を送っていて・・・そんなこと期待してなかったから。長い間野球をしてきたけど、初めてのメジャーでの打席は普通にこなすもんだと思ってました」

試合後、球場でのインタビューに答えたマッジ選手は感激の表情。「僕の名前をみんなが口にしていた。本当に素晴らしい時間だった。みなさんありがとうございました」と目に涙を浮かべているようにも見えました。

「ベンチで『準備しとけ』っていわれて、心臓がバクバクし始めて。『ついにきた、この瞬間が来た。深呼吸しろ』って自分に言い聞かせていました」

マイナー生活中に自分を支えてくれた両親、家族への感謝の言葉を口にしたマッジ選手。「あきらめなければ、どんなことでも可能なんだ。情熱を注げるものがあるなら、突き進んで。一生忘れられない思いができる。あきらめないで」とインタビューを締めくくりました。

ちなみに、スタンディングオベーション中、球審はピッチクロック違反にならないように、ホームプレートから離れる気遣いを見せていました。

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