「2人で1番はうれしい」マラソン鈴木&一山夫婦 ギネス世界記録更新で“世界最速夫婦”
◇東京マラソン2021(3月6日 東京都庁~東京駅前・行幸通り 42.195キロ)
新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催となった東京マラソン。男子の日本人トップとなったのは、2時間4分56秒の日本記録を持つ鈴木健吾選手(26)でした。
第2集団でレースを進めていた鈴木選手は、25キロ手前、ペースメーカーが離脱すると、そこから一気に前に出ます。どんどん後続を突き放し、あっという間に単独走に。
レース終盤の40キロ付近まで日本記録を上回るペースで走り、日本歴代2位となる2時間5分28秒の好タイムでフィニッシュ。
レース後には、「昨年日本記録を出してから1年間とても苦しかったんですけど、それを今日乗り越えられたかなと思います」と涙ながらに答えました。
一方、女子の日本人トップとなったのは、2時間21分2秒でゴールした、東京オリンピック8位入賞の一山麻緒選手(24)。
一山選手は、去年12月に鈴木選手と結婚を発表しており、今回が結婚後初めて、夫婦で同じレースに出場しました。
今回、2人のマラソン合計タイムが4時間26分30秒となり、同一大会での夫婦合計タイムのギネス世界記録を更新。2017年に出したケニア人夫婦による4時間27分5秒を35秒更新し、“世界最速夫婦”となりました。
レース後、ともにインタビューに応じた2人。
鈴木選手は、「苦しい時もしっかり共有して、高め合いながらやってきたので、本当に彼女には力をいただきましたし、本当によかったなと思います」とコメント。
一山選手は、「2人で1番はうれしいです」と笑顔を見せました。
また、夫婦の合計タイムでギネス世界記録を超えたことについて、鈴木選手は、「そんなには意識していなくて、やっぱり個人の目標を達成するためについてきたら、うれしいという程度だった。ギネス世界記録ということでシンプルにうれしいです」と答えました。