【実況アナ取材記4】スケートボード男女パーク 四十住さくら再び世界一へ&男子初の偉業へ挑戦
いよいよ開幕まであと1日となった世界最大のアクションスポーツ国際競技会『X Games』(エックスゲームズ)。今回はその実況を担当するアナウンサー5人が、取材を続ける中でみつけた注目点やみどころを紹介します。第4回は、弘竜太郎アナウンサーです。
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ついに!世界最大のアクションスポーツ国際競技会『X Games』が4月22日(金)~24日(日)に日本初上陸します。千葉県千葉市のZOZOマリンスタジアムで開催。選手のラインナップには、まだ記憶に新しい、昨年夏の東京五輪でのメダリストはじめ、世界トップクラスのアスリートが総勢100名以上、日本にやってきます。
少し私の話をすると、以前アメリカ・ロサンゼルスに拠点を置く、スケートボード男子ストリート・堀米雄斗選手への取材で現地に行きました。自身のトリックを成功させるべく、何度も転んでは立ち上がり、汗びっしょりになりながらも懸命に練習する彼の姿に心を打たれました。その堀米選手も『X Gamesはスケーターにとって特別な舞台』だと話していました。世界を背負う選手たちも憧れる舞台が日本にやってくることに、この文章を書きながら、既に興奮を抑えられません。
さて、私が今回紹介するのは、スケートボードのパークです。この競技は『プール』と呼ばれるお椀(わん)のような曲線的なコースを、選手は縦横無尽に滑走し、様々なトリックを繰り出す採点競技です。スピードに乗って駆けながら、時にエアートリックで空を飛び、時に目を疑うような回転技を繰り出す。40秒の競技時間が一瞬に感じるほど、選手たちのアクロバティックでダイナミックなランは、一瞬も目が離せません。
日本からの出場選手ですが、女子は東京五輪スケートボード女子パーク金メダリストで『X Games 2018』銅メダリストの四十住さくら選手、東京五輪銀メダリストの開心那選手など、5人もの日本人選手が出場します。四十住さくら選手にとっては、決勝が行われる23日(土)は母・清美さんの誕生日。『金メダルをかけてあげられるように頑張りたい』と語りました。五輪に続き再び日本で世界一に輝くことができるのでしょうか?
また私が実況を担当するスケートボードの男子パークは、東京五輪には冬の北京五輪スノーボードで金メダルを獲得した平野歩夢選手が出場しましたが、今大会は笹岡建介選手・永原悠路(ゆうろ)選手が出場します。
笹岡選手は2018年のアジア競技大会にて金メダルを獲得。『初代アジア王者』の栄光をつかみ、2019年にはX Games初出場を果たしました。笹岡選手も『今回のX Gamesは、まず決勝進出。自分の力を世界に示したい!』と力強く意気込んでいました。男子パークは日本人がX Gamesでメダルを獲得したことがありません。笹岡選手・永原選手には日本初メダルの期待がかかります。
世界最高峰のスケーターに、日本人選手たちがどんなランで対抗するのか。放送に携わる者として、戦う選手へのリスペクトを忘れずに、競技の面白さと迫力を、全力で伝えていきます!
取材・執筆 弘竜太郎(日本テレビアナウンサー)
4/22(金)スケートボード男女パーク予選
4/23(土)スケートボード女子パーク決勝
4/24(日)スケートボード男子パーク決勝