北京五輪で、日本カーリング史上初となる銀メダルを獲得した、カーリング女子日本代表のロコ･ソラーレ。11日、拠点とする北海道・北見市を表敬訪問。選手5人に市民特別栄誉賞が授与されました。

「勝ったり負けたりした大会ではあったが、負けるたびに自分たちの成長するきっかけをもらえた北京五輪だった」と振り返った、スキップ・藤澤五月選手。

さらに、「ロコ･ソラーレとして続けてこれたこと、(石崎)琴美ちゃんがチームに入ってくれて、またパワーアップして4年間過ごせたこと、平昌五輪からみるとひとつ順位が上がったが、それ以上の成長や、自分たちの自信がついた4年間でもあった。世界一を目指してやってきて、たくさんの負けを経験して、悔しい思いをして、この五輪を経験できたのが、人生としてもすごく成長させてもらえた4年間だった」と平昌大会からの成長について語りました。

去年9月、北京五輪日本代表の座をかけ、5試合3戦先勝方式で行われた代表決定戦。ロコ･ソラーレは2連敗という崖っぷちの状況から、残りの試合を3連勝し、逆転で代表権を勝ち取りました。

サードの吉田知那美選手は、「(日本代表決定戦で)2連敗して、もしかするとあそこで終わっていたかもしれなかった今シーズン。メダルを持って帰ってくることができたのは、ロコ･ソラーレが発足してから積み上げてきた実力や技術もあるかもしれないが、ここまでくると運もそうだし、どれだけたくさんの人に応援してもらえたかという、応援の力がすごく大きかったなと思う」と地元からの声援に感謝を述べました。

去年9月に日本代表決定後、海外遠征に出発。オランダでの世界最終予選をへて、そのまま北京入りしたロコ･ソラーレが、北見市に帰ってきたのは5か月ぶり。

吉田知那美選手は、「メダルを獲得して帰ってくるのは4年前もそうだったが、このあとロコ･ソラーレとして、またいち選手として、どんな目標をおいて、どんなふうに過ごしていくか、どれだけ謙虚にひたむきに向き合えるかが、今後のカーリング人生にとって大切だと4年前も学んだ。これからも北見市民として、そしてロコ･ソラーレのメンバーとして、この北見の地で、なりたいチーム、選手、自分になっていけるように精進したい」と決意を新たにしました。

ロコ･ソラーレは今後、4月にカナダで行われるグランドスラム、5月に拠点の北見市で行われる日本選手権に出場する予定です。