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五十嵐亮太さん「普通の疲れではない」右肘じん帯損傷の大谷翔平に言及

2023年8月25日 10:58
五十嵐亮太さん「普通の疲れではない」右肘じん帯損傷の大谷翔平に言及
24日放送、日本テレビ『news every.』に生出演した野球解説者の五十嵐亮太さん
メジャーリーグ・エンゼルス大谷翔平選手は24日、登板後に右肘の内側側副じん帯損傷が判明。24日放送の日本テレビの『news every.』に生出演した野球解説者の五十嵐亮太さんは状態を分析し、今後の見解を話しました。

今季ストレートの平均速度、約155.9キロ(96.9マイル)を誇る大谷選手。しかし、この試合は初回に記録した151キロが最速。2回は150キロを超える球はなく、2回途中21球で降板しました。

五十嵐さんは「前回は初回を抑え気味で投げていて、中盤から後半にかけて力を入れることができた」と10勝目を挙げた今月10日の試合と比較。「今回もフォームを見て何か痛そうだなとか違和感はなかったですが、2イニング目に入ったときに明らかに投げているフォームがおかしくなってスピードが落ち始めましたね」とこの試合を振り返ります。

投手としては23試合に先発。打者としては126試合に出場している大谷選手。投打で奮闘する状況に「普通の疲れではない」と話した上で、「投手は下半身が元気なときになるべく上半身に負担をかけずに、肘に負担をかけずに投げることが理想。疲労がある中でどうにか投げないといけないってなると上半身の意識が強くなる。そうすると肘や肩に影響がかかってしまう」と分析しました。

2018年に10月にトミー・ジョン手術を受けた大谷選手。この手術を受けた経験のある五十嵐さんは「投手がじん帯損傷という診断を受けると、正直投げるのは難しいと言われたのと同じこと。リハビリを1年間することによって元に戻ることが多いが、1年間リハビリをする精神的つらさがある」と経験から説明。

一般的には手術か保存治療の2択があることを説明した上で、「大谷選手が判断するところ。前回は鍛えて大きくなって戻ってきた。投手としても出続けたいという判断が強いと思うので、そこ(二刀流での出場)を目指して進んでいくと思う」と大谷選手の判断に注目しています。

また「手術をすれば1年間必ずリハビリをしなくてはいけないので、投手としての大谷選手を見られないのはちょっと悲しいですね」と残念そうな顔で、率直な意見も口にしています。