柔道・阿部詩が途中棄権 東京五輪前から手術要する状態だった両肩を昨秋に手術
◇全日本選抜柔道体重別選手権大会(2日、福岡国際センター)
東京五輪金メダリストの阿部詩選手が初戦を勝利するも、途中棄権となりました。
この日が東京五輪以降初の試合となった阿部選手。初戦では小外掛けで技ありを奪い準決勝に進むも、準決勝の畳にあがることはありませんでした。
その理由は東京五輪後、去年9月と10月に片方ずつ受けた両肩の手術。
肩が前後や上下にぶれないように支える働きをする骨に付着している“関節唇”が切れていて、五輪前から肩のゆるさを感じていたといいます。
高校3年の2月に左肩を痛め、2019年の世界選手権で右肩を痛めたことも明かしました。
手術をした方がいい状態で東京五輪で金メダルを獲得した阿部選手。
手術後、柔道着を着て、練習を再開したのは今年の3月で、今回の大会に向けては2週間程度しか練習ができておらず、調整が間に合っていませんでした。
大会に出場した理由については「パリ五輪に向けての第1歩だと思っていた。欠場も頭にあったが、出ることが今すべきことなのかなと思った」と話した阿部選手。
「まだまだ試合の感覚を取り戻さないといけない。もう少しいい状態にして、しっかり稽古してパリ五輪で2連覇できる体にしていきたい」と語りました。