胸に「Z」マークのロシア人体操選手 1年間出場停止処分 国際体操連盟が発表
国際体操連盟(FIG)は17日、胸に「Z」マークをつけ、大会に出場したロシア人のイワン・クリアク選手を1年間の出場停止処分にすると発表しました。
クリアク選手は今年3月にカタール・ドーハで開催された種目別W杯に出場。
胸に自身で貼ったのか、白いテープで「Z」マークをつけ、平行棒で演技を行いました。
「Z」マークはウクライナへの軍事侵攻を行うロシア軍の戦車などにも記されていて、「親ロシア、ロシアを支持する」などの意味を持つとされています。
クリアク選手は平行棒で3位に入り、表彰台に上がるときにも「Z」マークをつけたままでした。
このときの1位はウクライナのイリア・コフトゥン選手で、2人は握手をすることもなく、クリアク選手は足早に表彰台を立ち去る姿が確認されていました。
FIGは、クリアク選手を17日から1年間、国際体操連盟が関わる大会やイベントへの出場を禁止するとともに、カタールでのW杯で失格処分に。銅メダルと賞金500スイスフラン(約6万5千円)を返還するように命じています。
クリアク選手には控訴するために21日間の猶予が与えられています。