「足でするゴルフ?」人気上昇中のフットゴルフ 注目のニュースポーツその魅力に迫る
ニュースのそもそもをひも解く「県民のギモン」。今回は上野聡行アナウンサーが今、注目を集めているニューススポーツを取材しました。
(上野聡行アナウンサー)
お伝えするのはフットゴルフです。実は今、関東や関西を中心に人気が高まっていて、九州でも注目のニュースポーツです。いったい、どんなスポーツなのでしょうか。
【VTR】
Q.フットゴルフを知っていますか?
■女性2人
「足でするやつですか?わからないです」
「足で蹴るってことですか?」
「足でするゴルフですか?」
■男性
「知らない。どういうものかも知らない」
■男性
「フットゴルフ…わかった!サッカーみたいな感じでボールを蹴っていく。そんな感じですか?」
■女性
「わかんない。初めて聞いた」
■男性
「知ってます。自分の仕事と関わる人にされてる方がいらっしゃって、話聞いたことあるかなくらい。面白そうだなと思うし、ゴルフよりはそんなに難易度高くないのかなと思うので、やってみたいなと思います」
(上野アナウンサー)
みなさんには、まだなじみが薄いフットゴルフ。このギモンを解消するため、阿蘇市にあるコスギリゾート阿蘇ハイランドへ。九州フットゴルフツアー代表の横山紀和さん(37)にお話を聞きました。
■九州フットゴルフツアー 横山紀和代表
Qフットゴルフとはどんなもの?
「サッカーとゴルフが融合した新しいスポーツです」
(上野アナウンサー)
そうなんです。広大なゴルフ場の芝の上で、サッカーボールを蹴って競技を行うんです。ルールはゴルフとほぼ同じ。直径約50センチのカップに入れるまでのキック数の少なさを競います。接触プレーもなくけがのリスクも少ないため、女性や子どもでも楽しめます。ただ、ゴルフ場だけあって、一筋縄ではいかない場面もあるようです。
■九州フットゴルフツアー 横山紀和代表
「風が強いと、バーンって蹴った時には、蹴ったのにものすごく戻ってくる。最初から萎えます。けっこう風が強いと」
そしてこの日、去年の九州ツアーチャンピオンの袋将大さん(27)が佐賀県から駆けつけ、横山さんと、4月から中学3年になる横山さんの長女、桜さん(14)と実際にプレーしてくれました。
袋さん、パー4のティーキック。斜面からカップに寄りますが…傾斜でボールはコロコロと転がり、カップから遠く離れてします。
一方、九州フットゴルフツアー代表の横山さんの2打目。イーグルを狙いますが惜しくもカップを外します。しかしそれで終わらず、ボールは傾斜と風で押し戻されてしまいます。そんな2人をよそに桜さんはバーディーチャンスで見事カップに沈め、バーディです!
繊細な技術も必要で、深みのあるスポーツ。ただそれだけではないようです。
■横山桜さん
「フットゴルフは、一緒に回る人が今のは良かったねみたいなことを言ってくれるので、そこが魅力かなと思います」
ところで九州チャンピオンの袋さん。ゴルフの実力はというと…。
■袋将大さん
「打ちっぱなしに2回行ってやめました。いや、なんか全然前に飛ばないし」
実は九州フットゴルフツアー代表の横山さんは、元ロアッソ熊本のアカデミーコーチで、今はサッカースクールで子どもたちに指導しているんです。なぜ、フットゴルフの普及を目指しているのでしょうか。
■九州フットゴルフツアー 横山紀和代表
「もちろんプロサッカー選手を目指すこともいいと思いますけど、プロサッカー選手にはなれない子が多い。いろんな選択肢を子どもたちや保護者に選んでもらえるというところで、この競技をしている」
誰でも、いくつになっても、サッカーを楽しんでもらいたい。横山さんは、そんな思いでフットゴルフの普及を目指しています。
【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
ゴルフ場でサッカーボールを蹴るとなると芝が気になりますが、大丈夫なんですか?
(上野アナウンサー)
グリーンは避け、サッカーやゴルフシューズでのプレーは禁止です。トレーニングシューズなどでプレーしていて、ゴルフ場への配慮もなされています。
また、実はゴルフ場にもメリットはあるんです。こちら。コスギリゾートの二子石夏彦支配人は、「風などの自然環境やゴルフ場ならではの傾斜を感じながらプレーするのが醍醐味。フットゴルフの普及がゴルフ場の利用者の増加につながれば」と話しています。