7月27日のパリオリンピック開会式に先駆けて、サッカー男子日本代表の初戦がいよいよ日本時間の25日にキックオフします。初のオリンピック代表を果たした上山市出身の半田陸選手の最新情報と期待の声です。

サッカー日本代表半田陸選手「チームとしては金メダルを目標に僕自身も金メダルを目指してやっていきたい」

パリオリンピックサッカー男子日本代表にディフェンダーとして選出された上山市出身の半田陸選手（22）。モンテディオ山形のユースチーム出身で、山形城北高校在学中だった2019年にモンテディオ山形とプロ契約を結び、おととしまで4年間プレーしました。
1対1でも競り負けない駆け引きのうまさとスピードを武器に、オリンピックの舞台に初挑戦します。

半田陸選手「サイドバックなのでメインは相手との1対1そこでやられないことが一番チームを助ける方法そこを見せていきたい」

これは2017年春、当時15歳、ユースチームに所属していたころの半田選手の映像です。

半田陸選手（当時15歳）「早くトップチームに昇格してそれから海外に出て海外で通用する選手になりたい」

モンテディオ山形の元選手で、現在はユースチームの監督をしている秋葉勝さんは、半田選手と同じ上山市の出身。小学生の頃に半田選手が所属していた上山市のクラブチーム、カメレオンFCのOBでもある秋葉さんに、当時の半田選手の印象を聞きました。

秋葉勝さん「もちろん光るものはあったが当時はこんなオリンピック日本代表になるとは思ってもいなかった」

カメレオンFCのOB同士としても、半田選手と親交を深めたといいます。

秋葉勝さん「人懐っこい誰に対しても好かれる人間だなと」

半田選手は昨シーズンからJ1・ガンバ大阪に移籍。
モンテディオ山形のユースチームが全国大会に出場することが決まった際には・・・。

モンテディオ山形ユースの選手たちの自撮り動画「半田陸さん、ストレッチポールの支援ありがとうございますこのポールを使って、体をしっかりケアしてクラブユースでいい成績を残せるようにがんばります」

7月4日ユースチームにお祝いの電話をかけ、ストレッチポールを送ってくれたといいます。

秋葉勝さん「うれしいですね。こうやって山形を離れても気にかけてくれているすごくありがたいですね」

半田選手は去年3月に初めて日本代表入りを果たすも、その後、左腓骨を骨折する大けがや体調不良に見舞われるなど、苦難が続きました。それでも、オリンピック日本代表に選ばれた半田選手。
すでに日本代表メンバーとともにフランス入りし、調整を続けています。
6月はアメリカ、7月はフランスとの国際親善試合にフル出場していて、オリンピック本戦での活躍にも期待がかかります。

秋葉勝さん「スタメンで見たいです。出てほしいですね。県内の子どもたちにもいい影響を与える。半田選手をみんなが目指しているサッカー少年の夢にもなるのでがんばってほしい」

一方、半田選手の母・智子さんは、夢の舞台に挑む息子に、現地・パリで声援を送ります。

半田選手の母・智子さん「いろいろ苦しいこともあったと思うが、自分の思いをオリンピックでぶつけてサッカー人生に生かしてほしい」

パリオリンピックサッカー男子日本代表の初戦は、日本時間の25日午前2時に試合開始、パラグアイと対戦します。

半田陸選手「育ってきた山形の皆さんに明るいニュースを届けることができてうれしい。ちゃんと大会でも活躍できるようにニュースや声が皆さんに届くようにがんばってきたい」