サッカーJ2ヴァンフォーレ甲府のMF長谷川元希選手が、J1アルビレックス新潟に完全移籍することが23日、発表されました。

長谷川選手は埼玉県出身の25歳。法政大に所属しながら2020年に特別指定選手として甲府でもプレー。正式加入した21年以降も攻撃の主軸として活躍しました。背番号10を背負った今季のJ2リーグはチーム2位タイとなる39試合に出場し、7得点。出場時間3,192分はチームトップです。天皇杯は2試合出場しました。

AFCチャンピオンズリーグ（ACL）東地区グループステージは5試合に出場。第2節と第6節のブリーラム・ユナイテッド（タイ）戦は2試合とも先制ゴールを挙げるなど、J2勢史上初の決勝トーナメント（ノックアウトステージ）進出に大きく貢献しました。

長谷川選手はクラブを通じ、コメントを発表。昨季の天皇杯優勝と、今季のACL決勝トーナメント進出について「僕の永遠の宝物」と表現。移籍の理由について「すごく悩みましたが、短いプロキャリアの中で、若手といっていられない年齢になり、自分の可能性を信じ、個人としての目標を達成するためにはこの決断が一番正しいと判断しました」と明かしています。

また「これからはチームは異なりますが、いちOB・サポーターとして甲府を応援し続けます」と宣言。ファンやサポーターに向けては「どんな状況でも背中を押してくれてありがとうございました。期待に応えられなかった期間の方が多かったですが、いつも力になっていましたし、頑張ろうと思える原動力になっていました。感謝しかないです」とメッセージをつづり、「大好きです甲府。いってきます！」と締めくくりました。

新潟は今季、J1で10位。天皇杯は準々決勝に進みましたが、王者となったJ1川崎フロンターレにPK戦の末に敗れました。

甲府は日本代表に選ばれたDF三浦颯太選手（23）が川崎に完全移籍することが22日に発表されていて、クラブは戦力補強を急いでいます。