首相訪米の贈り物は“九谷焼” 石川・能美市の陶芸家「受けつないできたもの届けられた」
2月、日米首脳会談のためアメリカを訪問した石破首相。
そこでトランプ大統領への贈り物として選ばれたのが… 九谷焼の花器「花結」です。青赤白の3色の花を「凸盛り」と呼ばれる技法で立体的に描き、シャンデリアをイメージした金の色彩も施されています。
制作したのは能美市に住む九谷焼作家の相川志保さん。5日は能美市役所を訪れ、作品に込めた思いを語りました。
九谷焼作家・相川 志保 さん:
「まず一番最初、誰よりもびっくりして、本当なのだろうかという信じられない思いの方が大きくて」
2018年に九谷焼の伝統工芸士に認定された相川さん。外務省からの突然の連絡に驚きを隠せなかったといいます。
九谷焼作家・相川 志保 さん:
「愛とか希望とか夢とか感謝とか、いろんな思いを込めてお花を選んで描いています。それぞれの作家、職人さんのすべてが頑張って受けつないできたものが、今回、私のものを通してお届けすることができたのではないかと思います」
相川さんが手掛けアメリカに届けられたものと同じ花器が、5日から4月中頃まで能美市の九谷焼美術館五彩館で展示される予定だということです。