山形牛の初競り A5ランク7割も前年に比べ値下がり 消費者の需要伸び悩む
山形市の県食肉公社で9日、山形牛の初競りが行われました。
出品されたのは、村山と最上の2つの地域の生産者が育てた山形牛104頭です。初競りには、県内外の食肉業者など、およそ30社が参加し、サシの入り具合や肉質をチェックしながら、1頭ずつ競り落としていきました。
ことしは、出品された枝肉のうち、7割ほどが最高のA5ランクでしたが去年に比べて、やや減少しました。1キロあたりの平均単価は2825円で、最高額は3467円でした。いずれも前の年に比べて値下がりしています。担当者は、消費者の需要が伸び悩んでいることや、ことしはA5ランクの枝肉の割合が減少した事などが値下がりした要因だと分析しています。
山形牛枝肉市場流通振興協議会栗田幸太郎会長「全国の300を超えるブランド牛の中でもおいしさの点は山形が一番だ という所まで来ているので今後とも気を引き締めておいしい山形牛にこだわっていきたい」
一方、牛肉は年末年始にかけてほかの時期より需要が増え価格は上昇傾向ですが、飼料代の高騰もあり、生産者にとっては厳しい状況が続いているということです。