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JR「将来にわたって運営できる方法議論を」 豪雨災害で区間運休2年半続く米坂線

2025年2月20日 20:42
JR「将来にわたって運営できる方法議論を」 豪雨災害で区間運休2年半続く米坂線

2022年の豪雨で線路が被災したJR米坂線は山形県長井市の今泉駅と新潟県の坂町駅の間でおよそ2年半にわたって運休が続いています。こうした状況について、JR東日本新潟支社の白山弘子支社長は20日の会見で今後への考えを述べました。

JR東日本新潟支社・白山弘子支社長「かなりの間、待たせてしまっていることは申し訳なく思う。今後この地域の交通をどのように作っていくのかしっかり議論して将来にわたって運営できるモードを作っていくことが重要。しっかり議論を進めていきたい」

米坂線をめぐっては現在、復旧後の運営方式などが議論されていて、JRは「単独での運営は難しい」との見解を示しています。

一方、山形県はJR主体での復旧・運営を求めていますが、JRが運営して自治体が施設などを管理する「上下分離方式」や、「第三セクターによる運営」の2つの案についても具体的に検討を進める考えです。

これに対し、JRは「上下分離方式」で自治体が施設を管理した場合の費用の試算を示していますが、「第三セクターによる運営」に関してはJRが主体ではないため試算を行っていません。

JR東日本新潟支社・白山弘子支社長「第三セクターにおいてはどのような事業体でどのようなダイヤでどのような事業所を設けてやるか状況によって大きく変動するものだと思っている。我々単体で何か数字を作って示すことは考えていない」

白山支社長は米坂線を復旧させるかバスへ移行するかの方向性が決まれば議論も進むのではないかと述べました。

最終更新日:2025年2月20日 20:42