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預金・保険の利率引き上げの動き 長期金利上昇の中

2024年5月30日 18:59

国内の長期金利が上昇し、日本銀行の追加利上げの判断が注目される中、金融機関で預金や保険の利率を引き上げる動きが出ています。

東京スター銀行は30日、7月から普通預金の金利を、条件付きで最大年0.3%に引き上げると発表しました。

現在は給与振り込みか年金受け取りで口座を利用する場合に、普通預金の金利を年0.25%としていますが、NISA口座を保有して投資信託を購入するなど、複数の要件を満たした場合には金利を年0.3%に引き上げるとしています。

日銀のマイナス金利解除や長期金利の上昇などを受けて、住宅ローン金利が一部で上昇する中、他社に先駆けて預金金利を引き上げることで、預金者の獲得につなげたい狙いです。

一方、住友生命は30日、円建ての一時払い終身保険の予定利率を6月以降の契約分から、現在の1.00%を1.10%に引き上げると発表しました。

最近の長期金利の上昇をふまえた対応で、およそ11年ぶりの水準だということです。

円建ての一時払い終身保険については、日本生命が1月1日から1%に、明治安田生命が5月1日から1.10%に予定利率を引き上げています。

こうした中、31日には銀行各社の6月の住宅ローン金利が発表される見通しで、長期金利の上昇をうけ、各社が固定型の住宅ローン金利を引き上げるかが焦点となります。