来年度予算の各省庁からの要求の総額は１０２兆円程度に上る見通しとなった。要求額の規模としては過去最大。

　来年度予算の各省庁からの要求で、社会保障関係費が中心の厚生労働省の要求は高齢化の影響で医療や年金が膨らみ３０兆６６７５億円となった。また、防衛省の要求額はオスプレイ１２機の一括購入費用などを含め、過去最大の５兆９１１億円となる。こうした来年度予算で政策のために使う経費の要求全体は７６兆円程度となる見通し。また、国の借金返済にあたる「国債費」は２６兆５４３億円とする方針で、これを足すと来年度の要求額は前年度を上回る１０２兆円程度になるとみられる。

　財務省は、今月末に要求を締め切り年末までの査定作業に厳しく臨む方針。