NYダウ 利上げ観測が後退し113ドル高
6日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、FRB(=連邦準備制度理事会)のイエレン議長が行った講演を受けて、早期の追加利上げの観測が一段と弱まったことから、ダウ平均株価は110ドルあまり値を上げて取引を終えた。
6日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前週末比113ドル27セント高の1万7920ドル33セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も26.20ポイント上げて4968.71だった。
この日、市場で注目されたのは、FRBのイエレン議長がフィラデルフィアで行った講演だった。イエレン議長は先週末に発表された5月の雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことについて「失望した」と述べたほか、焦点の追加利上げの時期については明言を避けたため、今月のFOMC(=連邦公開市場委員会)での追加利上げの観測は一段と弱まった。そのため、株式市場ではエネルギー関連株を中心に買いが広がり、上げ幅は一時140ドルを超えた。
市場関係者は「雇用統計の内容が大幅に悪化したにもかかわらず市場は好調で、しばらく堅調に推移するのではないか」と話している。