石油元売り 給油所への販売で不透明取引
石油元売り大手5社がガソリンを市場より割高な価格で給油所に販売するなど不透明な取引をしていることが経済産業省の調査で明らかになった。
経産省の調査によると原油安の影響で市場の原油価格は去年の6月から今年2月までに1リットルあたり38.2円ほど値下がりしたが、石油元売り大手5社の卸売り価格は18.8円しか下がっていなかった。経産省では価格の設定が不透明で消費者にしわ寄せが来ていると指摘している。
また石油の元売り大手は多くの給油所を抱える会社などには割引し、逆に交渉力がない過疎地の小さい給油所などには割引しないなど差を設けているという。
経産省は減少傾向にある地方の給油所の経営がますます苦しくなるとして販売価格の決め方についてガイドラインを作る方針。