「ライフネット生命保険」岩瀬大輔・代表取締役社長に聞く「飛躍のアルゴリズム」。最後のキーワードは「丁寧に生きる」。岩瀬氏が語る“飛躍のアルゴリズム”とは――


■多忙だからこそ“一呼吸”

　たまたま最近これと同じ内容をフェイスブックで書いたら、“いいね！”が２０００個ついて、「あ、みんな結構同じこと考えてるんだな」と思ったんですけど、すごく自分が忙しくて余裕がなくて「いろんなことが雑になってるな」と思ったんですね。なので、まずひとつひとつ、メール１本１本、お手紙を書くつもりで丁寧に書こうと思いました。

　予定も詰め込みすぎたので、わざと少し余裕をあけるようにして、急いでタクシーに飛び乗っていたところも少し余裕を持って電車で、そして自分でゆっくり歩いて。立ち止まって深呼吸して、会社の仲間の話も本当に最後までよく聞いて。自分も話すとき早口になっていたので、言葉を選んでゆっくり話して。目の前にゴミがあったら拾うとか、困っている人がいたらこちらから声かけるとか。

　忙しくて情報過多の時代だからこそ、ひとつひとつ深呼吸してゆっくり“丁寧に生きる”ということが、何か良い運気が巡ってくるんじゃないかと思ったので、皆さんもぜひ、あえて忙しい時代だからこそ、ちょっと一呼吸おいてやってみたらどうかと思います。


――出資を得るというところのお話でも、やっぱり人と人のエモーショナルな…信頼関係ということだと思うんですけれども、今の岩瀬さんのお話を聞いていて、やっぱりビジネスというのは経済合理性とかだけじゃなくて、人と人との付き合いを大切にされているからかなとちょっと感じました。

　ありがとうございます。