コロナ対策とデジタル化「骨太の方針」原案
政府の経済財政諮問会議でいわゆる「骨太の方針」の原案が示されました。柱は、新型コロナウイルス対策とデジタル化の推進です。
安倍首相「“新たな日常”の確立を通じた質の高い経済社会の実現を目指してまいります」
8日の会議では「経済財政運営と改革の基本方針」、いわゆる「骨太の方針」の原案が示されました。
感染対策では、PCR検査センターの設置や民間検査機関活用の一層の拡大などが柱になっています。治療薬やワクチンの開発加速も盛り込まれました。
デジタル化については、今後1年間を集中改革期間とし、内閣官房に司令塔機能を設けて、行政も含めた社会全体のデジタル化を加速させるとしています。
また、東京一極集中から脱却し、二地域居住や兼業・副業、地方大学の活性化などで、地方への新たな人の流れをつくり出すとしています。
教育分野では、感染拡大を防ぐため、小中学校の1クラスの人数を減らすことを検討し、ICTやデジタル教科書の活用などを進め、オンライン教育も加速するとしています。
一方、財政再建については、基礎的財政収支を2025年度に黒字化するとした目標は今回、明記されませんでした。
政府は、この原案をもとに協議し、来週、閣議決定します。